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オウンドメディアの成功事例12選。成功に導くポイントも紹介

株式会社NoSHAPE

オウンドメディアの成功事例

オウンドメディアを立ち上げて、自社の課題を解決したいと考えている企業は多いと思います。

オウンドメディアの運用に成功すれば、リードの獲得や育成、サイトの収益化を実現できます。ただし、オウンドメディアの運用に失敗している企業が多いのも事実です。

オウンドメディアの運用で失敗しないためには、成功事例をチェックし、何を目的にどのような戦略で運営を行うべきなのかを確認してから着手することが大事です。この記事では、オウンドメディア運用の成功事例としてインタビューなどが紹介されている、12のサイトを紹介します。

運用目的別に解説しますので、自社がどのような目的で運用するのかに当てはめながら、オウンドメディアの運用を成功させるポイントをつかんでください。

オウンドメディアの成功事例12選

オウンドメディアの成功事例12選

オウンドメディアの運用目的別に、12のサイトの成功事例を紹介します。

リード獲得を目的としたオウンドメディアの成功事例

リードの獲得を目的としたオウンドメディアの成功事例を紹介します。

オウンドメディアで情報を発信することでオウンドメディアを訪問してもらい、問い合わせやホワイトペーパーのダウンロード、メルマガ登録などをしてもらいます。それらのリードに対してアプローチすることで、商談や購買につなげたり、見込み客の育成につなげたりします。

1.株式会社ベーシック「ferret」

ferret

「ferret」は、月間PV数550万、会員数45万人のWebマーケティングメディアです。Webマーケティングに関するノウハウや課題解決型の記事、各種インタビューやマーケティングに役立つツール紹介などの記事が、高い頻度で更新されています。記事広告やホワイトペーパーを掲載する顧客の獲得や会員登録、自社プロダクトへのリードの獲得を目的としています。

広告やホワイトペーパーを掲載した顧客の成功事例も多いようです。例えば、サービスサイトへの遷移が12倍になり、そこからのサイトでのCVは2.5倍になった企業や掲載開始から2ヶ月で月間60件以上のリードを獲得した企業など、大きな成果をあげています。

また、マーケティングツールの「ferret One」のリード獲得数は月間2,000~2,500件、フォーム作成ツールの「formrun」は 利用者84,000人(累計導入10万ユーザー)になるなど、その成長に寄与しています。

広告掲載のリードは問い合わせフォームからのメール、ツールのリードは無料会員登録やホワイトペーパーのダウンロード、メルマガなどから獲得しているようです。

ferret

2.株式会社ジャストシステム「マーケティング・リサーチ・キャンプ」

マーケティング・リサーチ・キャンプ

「マーケティング・リサーチ・キャンプ」は、マーケティングやリサーチに関するノウハウを発信しているオウンドメディアです。主にセルフ型アンケートサービス「Fastask」への送客を目的とし、年間7,000件のリード獲得と、広告費削減を実現しています。

オンラインセミナーの申し込みやFastask公式ウェブサイトへの誘導、資料ダウンロードなどからリードを獲得しています。

記事コンテンツを作成する際は、外部ライター向けの「記事構成シート」を運用し、質の向上だけでなく業務の効率化も重視しています。

このほか、タイムリーな話題を取り上げる「自主調査レポート」や、自社製品を会話形式で紹介している「アンケート調査票ラボ」など、独自性の高いコンテンツによって、リードの獲得を実現しています。

マーケティング・リサーチ・キャンプ

3.ソウルドアウト株式会社「LISKUL」

LISKUL

「LISKUL」は、リスティング広告をはじめとした、デジタルマーケティングについてのノウハウを提供しているBtoB向けのオウンドメディアです。

2014年の公開から半年後に月間35万PV、2年目で月間70万PVを達成。無料eBookのDLは月間約800件、問い合わせ経由のリードは月間約200件にも達し、成功しているといえるでしょう。

コンテンツ作成に一般社員もアサインすることで、社内にノウハウを蓄積。社内で対応できない専門性の高い記事は、外部パートナーに依頼しています。それにより、外部パートナー企業への集客や、コンテンツの充実度をアップさせています。

LISKUL

4.日本電気株式会社「wisdom」

wisdom

「wisdom」は会員数約84万人を誇るオウンドメディアです。ビジネスリーダーに向けて、最先端のビジネストレンドやテクノロジー、社会価値創造のためのコンテンツを発信しています。

コーポレートサイトとのタイアップや、会員の質を高めることで、営業が接点を持てない分野の業種や領域と繋がることに成功しています。また、会員になるためのモチベーションをアップさせるため、有識者を招いたイベントを年に約2回実施。既存会員向けのワークショップを年に3~4回開催し、それによりリードの獲得や育成に成功しているようです。

コンテンツを企画するときは、各部署にコンテンツ企画シートの記載を依頼し、wisdomのポリシーに合うか編集部で判断。制作チームに知見のある担当者がいなければ、各部署と連携して運用に取り組んでいます。このような方法で運用することで記事のクオリティがアップし、認知拡大や顧客満足度の向上に繋がっています。

wisdom

5.株式会社ベイジ「knowledge / baigie」

knowledge / baigie

「knowledge / baigie」は、Web制作に関するノウハウを発信する、2019年に立ち上がったオウンドメディアです。オウンドメディアとSNSの両方を活用することで、年間900件以上のリード獲得に成功しています。

成功要因は記事の質にあります。量よりも質を重視し、代表の枌谷氏自ら編集長となり、記事のクオリティ管理を担っています。

また、成功に寄与したのは、SNSアカウントの育成です。キーワードや商材によっては、SEOのみで効果を出すのは難しい場合もありますが、SNSを利用することで幅広い層のユーザーを獲得できています。

SNSで成果を出したポイントとして、公式アカウントではなく、編集長や社員の個人アカウントを活用したことも大きいでしょう。公式の企業アカウントよりも、個人の方が熱量が伝わりやすく、ユーザーがどのような話題に反応するのかダイレクトに理解できます。それらの反応をチェックしながら、次の記事を作成するという好循環を生み出しています。

knowledge / baigie

採用を目的としたオウンドメディアの成功事例

自社の採用活動を促進することを目的とした、オウンドメディアの成功事例を紹介します。

オウンドメディアで自社の理念や働き方などの情報を発信し、求職者にアピールすることで応募を促します。応募前に自社の情報を理解してもらえるので、入社後のギャップを防止できますし、採用担当者の負担を減らすことも可能です。

6.トヨタ自動車株式会社「TOYOTA CAREER RECRUITING」

TOYOTA CAREER RECRUITING

トヨタ自動車は、多様な人材を集めるためにオウンドメディアを活用しています。

新卒者の採用が中心だったカルチャーから脱却し、将来的にキャリア採用の割合を5割に引き上げるため、サイトを大幅にリニューアルしました。アイコンをピクトグラム調にするなど、基本的な部分を改善するとともに、企業としてどんなことを考えているのか、どう変わってきているのか明確に打ち出しています。

また、職場環境や人材育成、福利厚生、職種紹介、社員インタビューなど、求職者が知りたいであろうコンテンツを充実させることで、リニューアル後はPV数が125%にアップ。キャリア人材の採用率向上に繋がっています。

TOYOTA CAREER RECRUITING

7.株式会社サイバーエージェント「FEATUReS」

FEATUReS

「FEATUReS」は、サイバーエージェントの企業カルチャーに関連するあらゆる情報を発信しているオウンドメディアです。

サイバーエージェントは「企業文化にマッチする人材」の採用を重視しており、メディアを通して企業の方針や大事にしている考え方などを発信することで、自社の文化に合った人材の確保に繋げています。

コンテンツの内容としては、社員インタビューや働き方の紹介など「人」にフォーカスしたものになっており、求職者が入社後の自分をイメージしやすい内容となっています。

社員についての情報をオープンに発信することで応募者の獲得にも成功しており、中途採用者のうち約7割が、オウンドメディア経由の入社となっています。

FEATUReS

8.Chatwork株式会社「Cha道」

Cha道

「Cha道」は、Chatworkの「人」と「組織」に関する情報を発信するオウンドメディアです。採用サイトと連携して運用することで、求める人材像と応募者のミスマッチを減らすことに成功しています。

Cha道では、企業カルチャーやキャリアイメージを紹介する記事、社員インタビューなどのコンテンツが公開されています。コンテンツの制作時には社員の考え方やキャリアが伝わりやすいよう工夫されているため、ミスマッチの防止に繋がっています。

また、採用サイトで発信する情報をリニューアルしたことも成功の秘訣といえるでしょう。

当初は「働きやすさ」を中心とした情報を発信しており、応募者とのミスマッチを感じることが多かったようです。そこでサイトリニューアル時に戦略を見直し、「働きがい」や「自己成長」などのメッセージを伝えたことによりミスマッチがほぼなくなったとのことです。

Cha道

9.ナイル株式会社「ナイルのかだん」

ナイルのかだん

ナイルのかだんは、ナイル株式会社の組織や人、事業、カルチャーなどの情報を発信する採用オウンドメディアです。オウンドメディアを通して会社の実態を発信することで、内定承諾率の向上や離職率の低下を実現しています。

オウンドメディアを立ち上げる以前は、求職者がナイルの企業カルチャーや業務イメージを理解しきれていないまま応募・入社してしまい、離職率が高く内定承諾率が低いという課題を抱えていました。

そういった課題を解決するために「ナイルのかだん」をリリースし、社員のインタビューや面接官の紹介など会社の実態に関する情報の発信を強化しました。その後、実際に入社した人にアンケートを行ったところ入社後にミスマッチを感じた人は少なくなっており、離職率も低下しました。

また、事前にオウンドメディアのコンテンツを見てから面接に臨む応募者も増加し、内定承諾率の向上にも繋がっています。

ナイルのかだん

10.株式会社エイチーム「ATEAM RECRUIT」

ATEAM RECRUIT

ATEAM RECRUITは、読者の目線に合わせた幅広いコンテンツを発信することで、応募の獲得と自社にマッチした人材の採用に成功しているオウンドメディアです。

事業内容やオフィス環境、社員のパーソナリティなどに関する様々な情報を発信することで潜在層と顕在層の両方にアプローチし、応募の獲得に繋げています。

また、求職者が応募しやすくなるよう内定者や新卒者へのインタビュー、福利厚生・働き方制度の紹介などのコンテンツも充実しています。

オウンドメディアの分析を行っている点も、成功の秘訣といえるでしょう。オウンドメディアへの流入経路やアクセス数などのデータは解析ツールで可視化しており、シェアされやすいワードや応募のきっかけとなったポイントも細かく分析しています。それによってコンテンツの改善や成果に繋げているのです。

ATEAM RECRUIT

ブランディングを目的としたオウンドメディア成功事例

自社のブランディングを目的としたオウンドメディアの成功事例を紹介します。

オウンドメディアを通じて、専門的な知識や自社独自の情報を発信したりすることで、ブランディングを実現します。ブランディングによって競合との差別化やファンの獲得、リピート率の向上などが期待できます。

11.サイボウズ株式会社「サイボウズ式」

サイボウズ式

サイボウズ式は、働き方改革やチームワークなどをテーマにしたコンテンツを発信しているオウンドメディアです。取材やセミナー登壇のオファーが増えたり、テレビ番組に取り上げられたりなど、認知向上によるブランディングに成功しています。

成功した要因として、記事の品質の高さが考えられます。サイボウズ式は記事の更新頻度よりも質を重視して運営されており、独自企画による記事や、共感・シェアされることを意識した記事がほとんどです。さらに「記事が読まれなければ意味がない」という考えのもと、読者のためになるコンテンツ制作を行っています。

2016年8月に公開された独自企画による一つの記事は、SNSなどで拡散され1週間で約15万PVを獲得しています。こういった成果が認知度の向上に繋がっているのです。

また、SNSなどで記事の反響・コメントがあった場合は内容を入念に確認し、コンテンツの企画や改善に役立てているようです。

サイボウズ式

12.ヤンマーホールディングス株式会社「Y media」

Y media

「Y media」は、事業の情報やヤンマーグループの活動・ストーリーなどのコンテンツを発信しているオウンドメディアです。コンテンツの閲覧数よりも、ユーザー1人あたりの理解度や滞在時間を重視しており、事業への関心を持ったユーザーやファンの獲得に成功しています。

ユーザーの滞在時間を増やすために、記事の質にこだわっています。例えば、機械や技術に関する記事を制作する際は機械の業界に精通した人に作成を依頼するなど、専門性を保つ工夫をしています。さらにライターや委託業者とは何度も打ち合わせを行い、質の高い記事を作り上げています。

このような記事を読んだユーザーにアンケートを実施した結果、9割近くのユーザーが「面白かった」と回答しているようです。

また、SNSを活用した集客・ブランディングも行っており、公式のFacebookアカウントでは約75,000人のフォロワーを獲得しています。

Y media

成功事例からわかるオウンドメディアを成功に導くポイント

成功事例からわかるオウンドメディアを成功に導くポイント

ここまで様々なオウンドメディアの成功事例を紹介しましたが、どの事例でも成功するための工夫がなされています。成功事例をもとに、オウンドメディアを成功に導くポイントを紹介します。

運用目的が明確

オウンドメディアを成功させるには、運用目的を明確にする必要があります。成功事例として紹介した12サイトは、どれも運用目的が明確です。例えば、「LISKUL」では集客を目的として運用していますし、「FEATUReS」は採用が目的であるということを周知しています。

オウンドメディアの目的は、大きく分けて以下の4つです。

  • リード獲得
  • 採用
  • ブランディング
  • 広告宣伝費削減

これらの目的を明確にすることでユーザーに伝えるべきことや、サイト内でどんな行動をして欲しいのかがはっきりします。根拠のある成果指標を設定できますし、目標に向かって分析と改善を繰り返せるようになるのです。

「ブログで企業情報を発信したい」「将来的に集客のプラスになればよい」といった曖昧な理由でオウンドメディアを立ち上げても成功する可能性は低いので、明確な目的や戦略を立てて運用しましょう。

ターゲットの理解

オウンドメディアでは、ターゲットの設定や理解も重要です。自社のオウンドメディアが誰に向けたものなのか、ターゲットがはっきりしないと的外れなオウンドメディアになってしまいます。ユーザーが求める内容とは違う記事になったり、ユーザーが使いにくいサイトになってしまうのです。

オウンドメディアは、ユーザーと長期的な関係を構築し顕在層へとステップアップさせるマーケティング手法です。だからこそ、直接商品やサービスを訴求するのではなく、ターゲットが抱えている課題を解決する方法や、興味を持ってくれる情報を定期的に発信することが重要です。

実際のユーザーの情報を調べたり、これまでに関わった顧客をイメージしたりして、ターゲットの性別や年齢、どのような悩みを持っているのかなどを明確にしていきましょう。

コンテンツの品質

オウンドメディアを成功させるには、コンテンツの品質を高め、維持することが重要です。オウンドメディアで目的を達成するためには、ユーザーにメディアの記事を読んでもらい、ファンになってもらわなくてはならないからです。

良質なコンテンツを定期的に発信すれば、継続的に訪れるユーザーを獲得できます。逆にコンテンツの質が悪ければ、ユーザーは記事を読むことをやめますし、二度とサイトを訪れないでしょう。

良質なコンテンツのチェックポイントは以下の通りです。

  • 専門性や独自性はあるか(権威性、専門家監修、執筆者)
  • 情報は信頼できるか(出所、鮮度など)
  • 具体性、一貫性はあるか(目的、CVとのすり合わせ)

これらをクリアすれば、他にはない魅力的なコンテンツを作れます。コンテンツの品質を維持するには、マーケティングのノウハウや人的リソースの確保も必要になります。

分析・改善

オウンドメディアは公開したら終わりではありません。検索エンジンの仕組みやユーザーのニーズは日々変化しているため、サイトやコンテンツの分析と改善を行う必要があります。

Googleアナリティクスやサーチコンソールなどの分析ツールを使用して、ユーザーの行動やサイトへの流入経路、どのようなページに需要があるのかなどを把握します。また、各記事の検索順位を計測し、順位が悪いものをリライトすることも必要です。

得られたデータを元に、想定した効果が得られているかを分析し、得られていなければ改善するという流れを繰り返します。分析や改善は、月次などの定期的なタイミングで行うのがよいでしょう。

まとめ:ポイントを押さえてオウンドメディアを成功させよう

オウンドメディアを運用することでリード獲得や採用活動の促進、ブランディング、サイトの収益化などを実現できます。

ただし、オウンドメディアを成功させるには明確な目標を設定し、ターゲットへの理解を深めなければなりません。質の高いコンテンツを発信し続け、定期的に分析・改善を行う必要もあります。

これらを行うにはには、サイト運営やライティングなどの様々なノウハウが必要です。社内に専門的なノウハウや人的リソースがない場合は、専門の会社に依頼する選択肢もあります。

私たちNoSHAPEは、これまでに数多くのオウンドメディアの立ち上げや運営代行、サイト改善、コンテンツマーケティング支援などを行ってきました。そのため、サイトのアクセスを増やし、成功に導くためのノウハウを持っています。

オウンドメディアの立ち上げや運用に不安を感じている場合は、ぜひ一度ご相談ください。

株式会社NoSHAPE

当社には、代表の鬼石を筆頭にBtoBマーケティングに精通したディレクターたちが在籍しております。代表の鬼石はKAIZEN PLATFORM出身。BtoBマーケティングのコンサルタントを10社以上手がけ、成功に導いております。

お客様とユーザーから信頼される存在であり続けるため、結果にこだわり活動します。マーケティングを元に広告・SEO・オウンドメディア・EC運用・Webサイト制作など、幅広く手厚い体制でお客様をフルサポートいたします。

https://www.noshape.jp/

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