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オウンドメディアをマネタイズする戦略と手法を解説!成功事例も4つ紹介

株式会社NoSHAPE

オウンドメディアのマネタイズ

オウンドメディアのマネタイズを行いたいけれど、その方法が分からないという方も多いのではないでしょうか。オウンドメディアをマネタイズするには、ノウハウが必要です。

この記事では、日々企業のオウンドメディアのマネタイズを行っているNoSHAPEだからこそわかる、オウンドメディアマネタイズの具体的な方法を解説します。マネタイズのために必要な考え方や選択肢、さらには成功事例まで紹介しますので参考にしてください。

オウンドメディアはマネタイズできる?

オウンドメディアとは企業が自社メディアで情報を発信するメディアですが、マネタイズは可能なのでしょうか?コストをかけてオウンドメディアを運営しても、マネタイズができなければ予算を得ることも難しいかもしれません。

結論から言うと、オウンドメディアでマネタイズをすることは可能です。オウンドメディアを運営してユーザーを集められるようになれば、リードを獲得できますし、見込み客を育成できます。さらに、広告を掲載することで広告からの利益も得られるのです。

ただし、マネタイズにはノウハウが必要ですし、適さない方法を選択すると企業の信頼を落としてしまうので注意すべきです。

オウンドメディアをマネタイズするための考え方

オウンドメディアの考え方
オウンドメディアをマネタイズする際に押さえておくべき考え方があります。ここでは、その3つの考え方を紹介します。

アクセスがなくてはマネタイズは不可能

オウンドメディアをマネタイズするためには、まずメディアにアクセスを集めなくてはなりません。アクセスがない、つまり誰も見ていないメディアからはリード獲得ができませんし、広告収入も得られないのです。

さらに、メディアへのアクセスがあったとしても、その数が少ないようだとマネタイズは難しいです。広告を出稿したとしても、それを見る人が少ないと広告からの売上は小さいですし、問い合わせなどのアクションをする割合も低いのでリードを獲得できないからです。

だからこそ、マネタイズのためには多くのアクセスが必要であり、ユーザーを集めるよう対策をしなくてはいけないのです。

メディア内を回遊してもらう

マネタイズするためには、ユーザーがサイト内を回遊するようなオウンドメディアにしなくてはなりません。

ユーザーにサイト内を回遊してもらうことで、多くのページを読んでもらうことができます。多くのページを読んでもらうことで、より広告の収益は大きくなりますし、リードの獲得にもつながります。さらに、多くの記事を読んでいるということは、それだけ企業に関心を持っているということですし、ロイヤリティも高まります。

メディア内を回遊してもらうためには、ユーザーのニーズにこたえるコンテンツの発信とともに、適切な動線設計をする必要があります。

メディアのファンを増やす

オウンドメディアのファンを増やせば、マネタイズがしやすくなります。ファンはメディアへ定期的に訪れるので収益につながりやすいですし、ロイヤリティが高いからこそ購買行動を起こしやすいといえます。

メディアに対してファンになってもらえれば、ユーザーが自発的に情報を拡散してくれることも増えますし、コメントの書き込みや「いいね」などのアクションも得られやすくなります。

それによって、他のユーザーがメディアを知ることとなり、そのユーザーもファンになるという好循環が生まれるのです。メディアのファンを作ることがユーザーを増やすことにつながり、マネタイズが可能になるのです。

マネタイズを強調しすぎない

オウンドメディアを運営する際には、マネタイズを強調しすぎないよう注意が必要です。

マネタイズを意識しすぎると、広告を多く貼ったり、アクションへの導線を強調しすぎたりしてしまいます。このように強調しすぎるとユーザーは売り込みを感じてしまいますし、メディアのユーザビリティが下がり離脱してしまいます。

マネタイズはもちろん重要ですが、ユーザーの視点に立ってメディアを設計しましょう。

オウンドメディアのマネタイズの選択肢6つ

オウンドメディアの選択肢
オウンドメディアをマネタイズするときには、様々な方法が考えられます。ここでは、マネタイズ時に利用できる6つの選択肢について紹介します。

1.広告

オウンドメディアでは、広告の掲載によってマネタイズができます。広告の掲載費として収益を得られますし、成果報酬として収入を得られる場合もあります。

広告には、純広告・ネイティブ広告・アドネットワーク・アフィリエイトなどの種類があります。

これらの広告にはメディア内に広告枠を作り販売する方法や、メディアにマッチする広告を自動で表示する方法などがあります。また、アフィリエイトはオウンドメディア上で他社サービスを訴求し、購入・成約などの成果が出た場合に報酬を得る方法です。

このように、メディアに広告を掲載することでマネタイズが可能なのです。

2.記事風広告

記事風広告とは、広告主の商品やサービスを紹介する記事をメディアに掲載し、読者に対してそのサービスの魅力を訴求する記事広告のことです。読み物として表現するので広告色が抑えられますし、商品やサービスの魅力をより深く表現できます。

記事風広告のマネタイズにおいては、記事作成費用と掲載費が得られるのがメリットです。

メディアの読者層が広告主のターゲットと近い場合や、サービスの魅力をしっかりと説明したい場合に利用される傾向があります。

3.自社サービスへ誘導

オウンドメディアから自社サービスへ誘導する方法です。

自社サービスの見込み客や潜在ユーザーをオウンドメディアに集め、そのユーザーに自社サービスを訴求します。それによって、自社サービスを購買してもらい、マネタイズを行います。

オウンドメディアでは掲載内容をコントロールできるからこそ、サービスの魅力を余すところなく紹介できます。また、オウンドメディアで関連する知識やノウハウを提供することで、ユーザーを教育することもできます。

だからこそ、通常の広告と比べて、より自社サービスの購買率を高められるのです。

4.商品の販売

オウンドメディアで、自社が作った商品を販売する方法もあります。

自社が持つ独自のノウハウや専門性の高い情報などをもとに、資料や書籍、動画教材などの有料商品を作成します。それらの商品をメディア内で紹介し、購入してもらうことでマネタイズするのです。

また、メディア内で販売するだけでなく、メルマガなどを通じて会員ユーザーに向けて商品を訴求し、購入してもらう方法もあります。

購入したユーザーに満足してもらうことができれば、SNSなどを通じて商品を拡散してもらえる可能性があり、より多くのユーザーに購入してもらえるきっかけが生まれます。

5.セミナー

オウンドメディアから、セミナーの参加者を集める方法です。

オウンドメディアで有益な情報を提供して、ユーザーを集めます。そのユーザーに対して有料セミナーの告知を行い、参加してもらうことでマネタイズします。

有料セミナーだけでなく、無料セミナーを開催してマネタイズすることも可能です。無料セミナーを通して、リードを獲得し育成していくことで、将来的に自社サービスや商品の購買につなげます。

このように、オウンドメディアで集めたユーザーにセミナーへ参加してもらうことで、マネタイズが可能となるのです。

6.サブスクリプション

オウンドメディアの一部のコンテンツを、月額課金制などのサブスクリプション形式にする方法もあります。無料のコンテンツでユーザーからの信頼を獲得し、有料会員になってもらうことでマネタイズします。

有料会員しか閲覧できない記事やメルマガを提供したり、日本経済新聞のように記事の一部を会員限定にしたりなどを行うことで、ユーザーの課金を促します。

ただし、コンテンツの質が低くユーザーからの満足が得られないと、解約されてしまう可能性があるため注意が必要です。

6つのマネタイズの選択肢を紹介してきましたが、厳密には他にも方法はありますので、様々な手法を組み合わせて、オウンドメディアをマネタイズすることができます。

オウンドメディアを安定的にマネタイズする運用方法

オウンドメディアから一定の収益が得られても、継続的にマネタイズできるとは限りません。ここでは、安定的にオウンドメディアを収益化するための、4つの運用方法を紹介します。

ユーザーの行動を分析

安定的にマネタイズするためには、定期的にGoogleアナリティクスでユーザーの行動を分析しましょう。分析することで、ユーザーがどういった経緯で購買行動に至っているのかを把握できますし、マネタイズ戦略を立てやすくなります。

分析を行う際は、ユーザーの行動フローや滞在時間、直帰率などを確認するとよいでしょう。行動フローを確認した結果、ユーザーが購買に至る前によく見ている記事がある場合は、その記事をより充実させることで購買率の向上が期待できます。

また、ユーザーの直帰率が高い場合は「マネタイズを強調しすぎていないか」「ニーズに応えられているか」などをチェックし、サイトや記事を改善しましょう。

このように、収益が得られたあとは定期的に分析を行い、仮説を立ててPDCAを回していくことが重要です。

リライトを行う

オウンドメディアの記事コンテンツは、検索結果の表示順位に応じてリライトを行う必要があります。Googleサーチコンソールなどのツールで各記事の検索順位を計測し、順位が悪いものをリライトしていくのです。

オウンドメディアをマネタイズするにはアクセスを集める必要がありますが、そのアクセスを得るためには、狙った検索キーワードで検索結果で上位に表示されていることが重要となります。

だからこそ、検索順位の良くない記事は不足している情報はないか、不要な情報が書かれていないかなどをチェックし、1ページ目に表示されるようリライトしなければならないのです。

顕在層から潜在層へ

オウンドメディアを安定的にマネタイズするには、コンテンツのターゲットを顕在層から潜在層へ広げることも重要です。顕在層だけでなく、潜在層を獲得し育成することで、将来的に自社サービスや商品の購買につなげられます。

オウンドメディアをマネタイズする際は、まず顕在層が検索するキーワードに対してコンテンツを制作し、ユーザーを集めていきます。顕在層の方が購買意欲が高く、マネタイズにつながりやすいからです。

しかし、顕在層は潜在層よりも人数が少なく、すでに他社との比較段階にある可能性も高いため、顕在層へ向けたアプローチだけでは収益が停滞してしまうかもしれません。

だからこそ、ニーズが高くない潜在層のユーザーに向けたコンテンツも制作する必要があるのです。

マネタイズ方法は複数検討する

オウンドメディアで行ったマネタイズ方法で成果が出たなら、別の方法も検討しましょう。複数の方法を実施することで、収益の増加が期待できます。

例えば、オウンドメディアのPV数が伸びているなら、広告を掲載することで利益を得られる可能性があります。また、有料商品の販売やサブスクリプションなどの方法でマネタイズできるかもしれません。

このように、オウンドメディアの状況や自社の戦略などに合わせたマネタイズ方法を複数行い、安定的なマネタイズを実現しましょう。

オウンドメディアのマネタイズ事例4選

ここでは、オウンドメディアのマネタイズ事例を4つ紹介します。

ビギナーズ

ビギナーズ
「ビギナーズ」は、株式会社マーケットエンタープライズが運営するオウンドメディアです。

音楽やスポーツ、アウトドアなどの趣味に関する記事が公開されています。コンテンツの内容としては、趣味で利用する商品・サービスを探すユーザーに対して、商品の種類や特徴、選び方などを伝えるものが多いです。

広告の掲載やアフィリエイト、同社が運営するリユースショッピングサイト「ReRe」への送客などを行い、マネタイズを実現しています。

ビギナーズ

LIGブログ

LIGブログ
「LIGブログ」は、株式会社LIGが運営するオウンドメディアであり、Web制作やコンテンツ制作、テクノロジーなどに関する記事が公開されています。

オウンドメディアから、同社が展開するサービスであるWeb制作やシステム開発、マーケティング支援、Webクリエイタースクールなどに誘導することでマネタイズを行っています。

自社サービスへの誘導だけでなく、記事風広告やバナー広告を活用したマネタイズも行っており、自社内の優れた人材をうまく使って幅広い手法のマネタイズに成功している事例といえます。

LIGブログ

Red Bull

redbull
「Red Bull」は、エナジードリンクの製造・販売などを行う、Red Bullジャパン株式会社が運営するオウンドメディアです。Red Bullのメインターゲットであるハードワーカーやアスリートなどのユーザーに向けて、プロフェッショナルやトップアスリートの紹介・インタビュー記事を公開しています。

このメディアにおけるマネタイズの特徴は、メディア内の記事では自社製品の紹介をほとんどしていない点です。直接的なマネタイズ方法ではないものの、記事でオウンドメディアのファンを増やしRed Bullを認知させることで、商品の購入につなげています。

Red Bull

LISKUL

liskul
「LISKUL」は、ソウルドアウト株式会社が運営するオウンドメディアです。主にリード獲得を目的としたオウンドメディアであり、Webマーケティングや集客などに関する記事を公開しています。

メディア内の記事の最後には、無料資料のダウンロードフォームが設置されており、その資料をダウンロードしてもらうことでリードを獲得しています。そして獲得したリードを育成していくことで、マネタイズにつなげています。

また、記事風広告によるマネタイズも行っています。

LISKUL

まとめ:オウンドメディアをマネタイズして会社の売上を拡大しよう

オウンドメディアでは、広告の掲載や自社サービスへの誘導、有料商品の販売などを行うことでマネタイズができます。ただ、マネタイズするにはオウンドメディアのファンやアクセスを集める必要があり、マネタイズを強調しすぎないよう注意しなければなりません。

また、安定的にマネタイズするにはユーザーの行動分析や記事のリライトなどを行う必要があり、それらを行うにはノウハウが必要です。マネタイズやメディアの分析・改善に関するノウハウに不安がある場合は、専門の会社に相談するのもひとつの手段です。

NoSHAPEでは、オウンドメディアの戦略設計やコンテンツの作成、集客、改善などのサポートを行っています。マーケティング系のメディアや配管に関するメディアなど、これまでに幅広いオウンドメディアの運営を代行してきました。

オウンドメディアのマネタイズに少しでも悩みや不安がある場合は、ぜひ一度ご相談ください。

株式会社NoSHAPE

当社には、代表の鬼石を筆頭にBtoBマーケティングに精通したディレクターたちが在籍しております。代表の鬼石はKAIZEN PLATFORM出身。BtoBマーケティングのコンサルタントを10社以上手がけ、成功に導いております。

お客様とユーザーから信頼される存在であり続けるため、結果にこだわり活動します。マーケティングを元に広告・SEO・オウンドメディア・EC運用・Webサイト制作など、幅広く手厚い体制でお客様をフルサポートいたします。

https://www.noshape.jp/

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