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メディアサイトの運営で成果を出すには?そのコツと役立つツールを紹介

株式会社NoSHAPE

メディアサイトの運営

メディアサイトを運営していると、様々な課題が出てきます。ユーザーのアクセスをどのように集めるか、どのように収益化を行うかなど、多くの課題にぶつかるのです。

こういった課題を解決してメディアサイトの運営を成功させるには、Webマーケティングやコンテンツ作り、分析などの知識やノウハウ、それらを持った人材、チームが必要です。

この記事では、メディアサイト運営を成功させるための具体的な施策や必要な人材、サイト開設までの流れ、成果を得るためのポイントなどを紹介します。メディアサイトを運営している方やこれから運営を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

メディアサイトとは

企業が運営するメディアサイトは、目的や形態などによって2つに分けられます。

ひとつは、オウンドメディアと呼ばれるような、企業が顧客を得るために情報を発信するメディアサイトです。「サイボウズ式」や「キャリアハック」などのようなメディアサイトがそれに該当します。

2つ目は、主にメディアの運営自体がビジネスとなっており、広告やアフィリエイト、サブスクリプション、コンテンツ販売などによる収益のために運営されるメディアサイトです。これは「ferret」や「Web担当者Forum」「NewsPicks」などが当てはまります。

これらは情報を発信するメディアという点では同じです。どちらもメディア運営においては、ユーザーを集め、記事を読んでもらい、何度も訪問してもらう必要があります。

メディアサイトの運営に必要な体制とは

メディアサイトの運営では幅広い作業が発生するので、役割ごとに専門性を持った人員を配置した体制作りが大切です。ここでは、メディアサイトの運営に必要な役割を説明します。

編集長、ディレクター

メディアを統括するポジションである編集長やディレクターが必要です。編集長やディレクターは、メディアサイトを魅力的な媒体にするための戦略を練り、全体の舵取りをする役割です。メディアサイトのコンセプトや記事の方針を決め、全体をとりまとめます。

編集長やディレクターの業務は、以下のように多岐にわたります。

  • コンセプトの設定
  • スケジュール設定
  • 企画チェック
  • 進行管理
  • メンバーのマネジメント
  • クオリティチェック

場合によっては、記事の企画立案や編集作業に関わることもあります。

編集者・ライター・デザイナーなどの作業者と円滑なコミュニケーションを取りつつ、スケジュール通りにメディアサイトの運営を行う進行能力が求められます。サイトを価値あるものにするための、幅広いWebの知識とマーケティングの視点も必要です。

編集者

編集者は、ライターにメディアサイトの記事の方針を伝え、ライターの書いた記事の編集作業を行い、記事の品質を高める役割です。
編集者の業務は主に以下です。

  • 記事の企画
  • 記事構成の作成
  • 記事の校正と編集
  • デザイナー、イラストレーター、カメラマンへの発注
  • スケジュール管理
  • 入稿

ライターの書いた原稿の誤字脱字を修正するので、正しい日本語を使える能力、魅力的な事を書く能力、関係者との折衝や進行管理を行う能力が求められます。また、メディアサイトでは編集者が管理画面に入稿することも多いので、HTMLやWordPressの管理画面の知識も必要です。

ライター

ライターはメディアサイトの記事を書く役割です。編集者からの指示をもとに、メディアサイトに掲載する記事の構成を作成し原稿を書きます。

ライターには読者を引き込む文章力、正しい日本語を書く力、題材について調べる能力などが求められます。取材が必要な記事の場合には、インタビューをする能力も必要になります。

また、メディアサイトにおいては、HTMLでの記述やSEOライティング、WordPressなどのCMSの操作もできる人材がよいでしょう。

カメラマン

取材コンテンツなど写真が必要な記事ではカメラマンが必要になります。カメラマンは編集者やライターと相談し、記事に必要な写真を撮影します。記事の論旨に合った写真を撮影するとともに、サイトのコンセプトにあったテイストの写真を撮影します。クオリティの高い写真を撮る技術はもちろん、編集者やライターとのコミュニケーション力も必要となります。

メディアサイトで多くの写真が必要ではない場合には、自社でカメラマンを採用するのではなくフリーや外部のカメラマンに依頼するのもよいでしょう。

デザイナー

デザイナーはメディアサイトのバナーや記事のアイキャッチ画像の作成、サイト内の装飾などを行います。メディアサイトや記事のコンセプトを形にするデザイン力はもちろん、HTMLやCSSなどWebサイトを制作する能力が求められます。編集者やライターの狙いを引き出すコミュニケーション力も必要です。

また、印刷物のデザインとは違いメディアサイトはWeb媒体だからこそ、画像の容量やUI・UX、SEOなどに関する知識、動きのある要素の制作スキルなどもあったほうがよいでしょう。

メディアサイトの運営で必要な作業とは

メディアサイトの運営で必要な作業とは

メディアサイトを運営する体制を整えたら実際に運営を進めていくことになりますが、どのような流れで運営すればよいのでしょうか?メディアサイトを運営する際に必要な作業を具体的に説明します。

1.メディア戦略策定

まずは、メディアサイトをどう運営していくかの戦略を策定します。メディアの運営を開始する前に以下を決めなくては、メディアを成功させることが難しいですし、チームの意識を統一できないからです。

  • メディアのコンセプトをどうするか
  • メディアサイトのゴールは何か
  • どのようにマネタイズをするか
  • 誰をターゲットとするか
  • ユーザーを集める手段は何か

これらの戦略を決めることで、メディア運営における方針を定められます。

例えば、塾を経営する企業がオウンドメディアを運営する場合は、メディアサイトを訪れる人が入塾することがゴールとなります。作成する記事の内容やユーザーを集める方法なども、そのゴールを達成するためのものになります。

このように戦略を策定することで、チームの意識を統一できますし、どこに問題があるのかなども分析しやすくなります。

2.キーワード調査

次に、「検索キーワードの調査」を行います。検索キーワードの調査とは、検索結果においてどのようなユーザーの検索に対して記事を表示するかを調べるものです。

自然検索からメディアサイトの読者を集める場合には、検索結果でメディアサイトを見つけてもらわなくては訪れてもらえません。検索結果で上位に表示するからこそ、ユーザーにメディアサイトを訪れてもらえるのです。このように検索結果で表示するキーワードを調査します。

ニーズが高く、メディアのテーマと合ったキーワードに対して記事を作成しましょう。キーワードの選定は、キーワードの検索ボリュームが調べられる「キーワードプランナー」などのツールを利用して行います。

キーワードは、ただ検索数が多いものを選べば良いわけではありません。検索数が少なくても上位表示させやすいもの、流入数は少なくてもコンバージョンにつながりやすいものなど、目的に合わせて選定しましょう。

3.記事の企画・制作

キーワード調査の後は、選定した検索キーワードに対して記事を企画、制作していきます。

記事を書くときには、自社が発信したい内容を書くというよりは、検索をするユーザーが知りたいことを解消する記事を書かなくてはなりません。

そのためにも、検索するシーンやユーザーの年齢・性別、悩みなどを調査し、細かくイメージする必要があります。情報のリサーチを行い、取材なども行い記事の素材集めをしましょう。

これらが固まったら構成を作り、記事全体の流れや各見出しと章の内容などを考え、ライティングを行います。メルマガの配信などを行っている場合には、その制作なども必要になってきます。

4.社内調整

自社でメディアを運営する際には、様々な社内調整が発生します。

メディアを運営するための予算の獲得、記事作成のためのライターやデザイナーへの発注、各関係者のスケジュール調整、サイト分析の依頼、関係者への分析結果の報告、プログラマーへのサイト改修依頼、マーケティング戦略や人材の配置の見直しなど、様々な調整が必要となります。

メディアサイトを自社で運営するからこそ、こういった細かな調整作業が必要になります。

5.広告運用

メディアサイトを運営していく中で、アクセスが増えてくると広告を掲載して収益が得られます。だからこそ、メディアに掲載する広告主の獲得と、その広告の効果を最大化する運用作業が必要になるのです。

純広告やGoogleアドセンス、アフィリエイト広告、記事広告など、どの広告を利用するかを決め、広告をどの位置に貼るか、どのような文言の広告を作成するかなどを決定します。さらに、ABテストなどを行い、広告からの成果が出るように試行錯誤する必要があります。

広告収益を大きくするために、企業に対して営業活動を行う必要なども出てきます。

6.分析・レポーティング

メディアサイトを運営するなかでは、定期的に分析を行い、PDCAを回していかなくてはなりません。分析をしてサイトを改善していくことで、よりメディアにアクセスを集めることができますし広告を最適化できます。

分析においては、順位測定ツールやGoogleアナリティクス、サーチコンソールなどを利用します。これらのツールを利用して、メディアサイトへの流入やサイト内でのユーザーの行動などを分析し、レポーティングを行いましょう。

分析のポイントとしては、流入が得られている記事は何か、記事を訪れたユーザーがどこで離脱しているのか、どんな記事が利益につながっているのかなどです。こういった情報をもとにサイトを修正していくことで最適化を行うことができます。

7.リライト

記事を公開した後に記事の成果を測定しリライトを行うことで、より成果を得られる記事にすることができます。

アクセスがない記事をリライトすればアクセスが得られるようになるかもしれませんし、広告の収益につながっていない記事をリライトすることで、大きく利益につなげられるかもしれません。公開から一定期間が過ぎても成果が出ていない記事を中心に、リライトをしていきましょう。

また、古い情報がないか、最新の情報になっているかも定期的にチェックします。記事の中で紹介した店舗の営業時間や定休日が変わったら都度変更するなど、サイトを常にユーザーにとって有益な状態にしておきましょう。

8.お問い合わせ対応

メディアサイトを運営していて問い合わせフォームなどを設置している場合には、ユーザーから問い合わせが来るかもしれません。その場合には、問い合わせへの対応が必要になります。

問い合わせフォームからは、メディアへの掲載依頼や資料請求、契約の申し込み、記事内容への質問などが来ることがあります。問い合わせ担当者や返信ルールなどを決めておきましょう。問い合わせに対して誰がどのように返信を行なったか、進捗や履歴を確認できるツールを入れておくと、問い合わせの量が増えてもスムーズに対応できます。

問い合わせが多くなっても重要な連絡を取りこぼさないよう、対応を効率化することが重要です。

メディアサイト運営を成功に導くポイント

メディアサイト運営を成功に導くポイント

メディアサイトを運営するなら知っておくべき、成功のポイントを紹介します。

目標を明確化する

メディアサイトを運営する場合には、目標を明確化しましょう。抽象的な目標では、目標を達成しているかがわかりません。具体的な数値で設定することで、初めて現状が理解でき対策も考えられるのです。

目標を明確化する際には、最終的なゴールであるKGIだけでなく、KGIの達成度合いを途中で計測する重要業績指標であるKPIも設定します。

例えば、KGIが広告収益前年比120%向上なのであれば、KPIはそれに直接影響を与える指標となります。広告収入であればページビューなどがKPIになりうるでしょう。だからこそ、ページビューを1万アップなどの具体的な目標を定めることができるのです。

目標は必ず明確な数字で設定するようにしましょう。

サイトへの流入を増やす

メディアサイトを成功させるためには、サイトへの流入がカギになります。

記事を作成したりWebサイトを改善したりと、いくら頑張ってメディアサイトを運営したとしても、サイトを訪れる人がいなければ成果は得られません。メディアサイトへの流入を増やせるように施策を行いましょう。

流入を増やすためには、自然検索からの流入を得られる記事を作成する、SNSを利用する、広告などを利用するなどが考えられます。

サイト内での回遊を増やす

メディアサイトで成果を出すためには、流入したユーザーにサイト内を回遊してもらわなくてはなりません。流入が増えてもユーザーが1ページしか読んでいなかったり、読まずに直帰しているようでは成果が得られません。ユーザーが多くのページを読んでくれるように工夫しましょう。

ユーザーにとって魅力的な記事を多く作成する、他の記事へのリンクを設置する、メディアサイトのUIを見直すなどによって回遊率を上げることができます。

広告の最適化をする

メディアサイトを訪問したユーザーが広告に対して反応することで利益が得られます。だからこそ、広告を最適化しましょう。

広告の最適化としては、サイトに来たユーザーの目に留まるよう広告の配置やデザインを見直します。PCとスマートフォンではページの見え方が違うため、デバイスごとに最適化しましょう。

ただし、広告を目立たせたいからといって広告の数を増やしすぎると、読みづらくなりユーザーの離脱を招いてしまいます。あくまでユーザーの目線に立ちながら、広告の最適化を行いましょう。

検証を繰り返す

メディアサイトで成果を出すためには、検証を繰り返すことが重要です。問題点はどこか、もっと良くできる部分はないかと仮説を立てて改善と検証を繰り返すことで、メディアサイトを成長させられます。

例えば、申し込みボタンの色や配置によってもコンバージョン率が変わることがあります。ABテストを行うなどをしながら常に検証しましょう。

また、検証をする上でアクセス解析は欠かせません。GoogleアナリティクスやABテストツールを利用してユーザーの行動を検証しましょう。

競合を調査する

競合メディアの調査も欠かせないポイントです。競合サイトが掲載するコンテンツを調査することで、どのような戦略で運営しているか、どのようにユーザーを集めているかなどがわかります。また、競合を知ることで自社が訴求すべきポイントや作成すべきコンテンツがわかります。

競合サイトがアクセスを得ている検索キーワードを調べることも重要なポイントです。競合と同じ検索キーワードに対してコンテンツを作るのか、もしくは別のキーワードで作るのかなどの戦略を立てられます。

継続してコンテンツを投稿する

メディアサイトにおいてはコンテンツを継続的に投稿しなくてはなりません。

コンテンツを投稿することで、ユーザーはメディアサイトを定期的に訪問してくれるようになります。記事の数が増えれば、流入するユーザーも増えます。さらに、良質なコンテンツが多くなると、Googleからの評価も高まり、さらにアクセスが得られるようになります。

編集者やライターでチームを作るとともに、効率化できるツールなどを使って、コンテンツを作り続けるための体制を整えましょう。

メディアサイト運営で利用すべきツール

メディアサイトの運営に役立つツールがあります。ここでは、そのツールを紹介します。

Googleアナリティクス

Googleアナリティクス

Googleアナリティクスは、メディアサイト内のユーザーの動きやユーザーの属性などを調べられる無料のツールです。

Googleアナリティクスを使用することで、以下の指標などを調べることができます。

  • ユーザーの訪問数
  • ページの表示数
  • コンバージョン数
  • 直帰率
  • 離脱率
  • 滞在時間
  • 参照元サイト
  • ユーザーの性別や年齢

Googleアナリティクスを利用することで、メディアサイトがユーザーにとって使いやすい作りになっているか、ユーザーのニーズに応えられているかなどを知ることができます。

Googleアナリティクス

Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソール

GoogleサーチコンソールもGoogleが提供する無料のツールです。検索パフォーマンスやサイトに問題がないかなど、Webサイト運営において必要な情報を見ることができます。

各記事の検索結果での順位やクリック数、流入に至った検索キーワード、被リンクやエラーの情報などを知ることができます。さらに、ツール上から被リンクの拒否やページの削除などを、Googleに対して申請することも可能です。

Googleサーチコンソール

GRC

GRC

GRCとは、Webページの検索順位を調査するツールです。特定のキーワードにおけるページの検索順位を調べることができます。直近から過去すべての順位変化まで網羅的に記録でき、そのデータをグラフ表示でひと目で確認可能です。

メディアサイトを運営するときには、ページの順位を計測する必要があります。ページの順位は日々変動しますし、日々計測しないと順位が下がっていても気づくことができないからです。

だからこそ、GRCなどのツールで毎日検索順位を計測して、下がっている記事があれば改善しなければなりません。また、GRCでは検索結果上位100サイトにおける日々の順位も記録でき、Googleのアルゴリズムの変更もすばやくキャッチできます。

GRC

Ahrefs

Ahrefs

Ahrefs(エイチレフス)はSEO分析ツールです。どんなサイトからリンクが張られているかや、検索結果で上位表示されているキーワードは何かなどを調べることができます。

特に、競合サイトの被リンクや検索結果で評価されているコンテンツなどを知ることができるのが特徴です。競合サイトがどのような検索キーワードから流入を得ているのか、どんなコンテンツを作ることでユーザーを集めているのかを知ることができます。

コンテンツ作りで成果を出すのに役立つツールです。

Ahrefs

まとめ:メディアサイトの運営にはノウハウとスタッフが必要

メディアサイトの運営においては、ただ記事を作るだけでは成果を出すことはできません。記事への流入を増やす方法を知らなくてはなりませんし、SEOの理解やSNSの活用なども必要になってきます。

そのためには、メディアサイト運営に関するノウハウが重要です。自社でそういった人材を採用する、もしくは育成するなどして、より成果の出せる運営体制を作りましょう。

ただし、こういった体制を築くには時間とコストがかかります。それが難しい場合には、外部のメディアサイト運営会社に委託するのもよいでしょう。こういった運営会社であれば、ノウハウが蓄積されていますし、品質のよい記事を作成できるライターなども揃っています。

私たちNoSHAPEはこれまで多くのメディアサイトの運営代行や記事の制作、コンテンツマーケティングに関するコンサルティングなどを行ってきました。これまで多くのサイトを運営してきた経験から、弊社にはメディアサイトの運営を最適化する体制が整っています。

メディアサイトの運営でお困りの際は、ぜひNoSHAPEまでご相談ください。

株式会社NoSHAPE

当社には、代表の鬼石を筆頭にBtoBマーケティングに精通したディレクターたちが在籍しております。代表の鬼石はKAIZEN PLATFORM出身。BtoBマーケティングのコンサルタントを10社以上手がけ、成功に導いております。

お客様とユーザーから信頼される存在であり続けるため、結果にこだわり活動します。マーケティングを元に広告・SEO・オウンドメディア・EC運用・Webサイト制作など、幅広く手厚い体制でお客様をフルサポートいたします。

https://www.noshape.jp/

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