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メディアサイトの作り方を解説!下準備から記事制作までの流れとは?
株式会社NoSHAPE
メディアサイトを作れば、情報を発信する場が設けられますし広告収入も得られます。
しかし、作り方を間違ってしまうとアクセスが得られないだけでなく、ユーザーが読みにくく利用しづらいサイトになってしまいます。だからこそ、メディアサイトを作成するときには、正しい作り方で作らなくてはなりません。
そこで本記事では、成果を出すことができるメディアサイトの作り方を解説します。メディアサイトを作る前の事前設計やサイト制作、記事制作の方法まで説明するのでぜひ参考にしてください。自社に制作体制がない場合の手段も紹介します。
メディアサイトには種類がある
インターネット上には多くのメディアサイトが存在しますが、それらは大きく以下の3つに分けられます。
- 一次メディア
- 二次メディア
- オウンドメディア
これらはそれぞれに得意とする分野や強みがあり、適した利用方法があります。メディアサイトを作るときにどのメディアを作るべきかを判断するためにも、それぞれの特徴を把握しておきましょう。
1.一次メディア
一次メディアとは、メディア内に編集機能を持ちながら運営・発信をしているメディアです。運営元にいわゆる「編集部」を持っていると考えるとわかりやすいでしょう。
一次メディアでは、メディアスタッフが取材・編集を行う「オリジナル記事」、メディアと契約している外部ライターが執筆する「寄稿記事」、引用元を明示し海外のニュース翻訳や転載を行う「転載記事」の3種類が掲載されます。
一次メディアは情報の信頼性が高く、ユーザー数も多いのが特徴です。インターネット上のメディアサイトだけではなく、新聞社・通信社・テレビ系など、「情報の発信源」となるメディアも一次メディアと呼ばれます。
2.二次メディア
一次メディアが配信している記事や、ニュースを二次的に掲載しているメディアを二次メディアといいます。媒体側で取材や編集の機能を持っていないメディアといえます。代表的なものとしては、キュレーションメディアやまとめサイトなどがあります。
二次メディアは、あくまでも一次メディアの情報を転載もしくは加工したものを掲載しており、記事内容をコントロールできません。
しかし、二次メディアには情報のハブとしての役割があり、あらゆる情報を集約してユーザーに提供することができます。ニュースサイトなどがイメージしやすいと思います。二次メディアとして規模が大きくなると、Yahoo!ニュースのように大量の訪問者の獲得も見込めます。
3.オウンドメディア
オウンドメディアは、企業が自社で所有するメディアのことを指します。広い意味では会誌やパンフレットなども含みますが、ここでは企業が自社で運営するWebメディアのことをいいます。
オウンドメディアも自社で記事の編集を行うので一次メディアと言えますが、広告などで収益化を目指す一次メディアとは異なり、企業がユーザーとの関係を構築するためのメディアなので別のメディアと分類します。
オウンドメディアは、集客や採用、自社のブランディングなど、さまざまな目的に利用されます。自社のサービスや商品の情報、ノウハウ、社内の様子などの記事を発信することで、企業とユーザーとの関係性を構築したり、自社の顧客を育成したり、自社サービスの購買を促すなどができます。
メディアサイトの作り方:事前設計編
メディアサイトを作るにあたって、事前の準備や設計が重要です。どんなメディアサイトを作るのか、目的は何か、誰に読んでほしいのかなどを制作前に細かく設計をすることで、方向性のズレを防ぐとともに、ターゲットに適したコンテンツを作ることができます。メディアサイト作成の前に細かく事前設計を行いましょう。
ここでは、メディアサイトを作る時の事前設計を6つのステップに分けて解説します。
1.目的設定
まず、メディアサイトを作る目的を設定しなくてはなりません。何のためにメディアサイトを作るのか、どのようなゴールを目指すのかを決定します。これを決めることで、サイトのテーマが決まりますし、作るべきコンテンツがわかります。
目的が設定できていないと、メディアサイトを制作・運営していくうちに方向性を見失い、本来作るべきメディアサイトの姿からかけ離れてしまう可能性があります。社内でゴールに対する意識を統一するのも難しくなるでしょう。
目的としては、自社への集客・商品の販売・ブランディング・人材採用など、さまざまなものが考えられます。これらの目的を達成するために、メディアサイトを通してユーザーに何を届けるのか、記事を読んだユーザーにどのような行動を起こして欲しいかを設定します。
2.ペルソナ設定
メディアサイトの目的に沿ってペルソナを設定します。ペルソナとはメディアサイトのユーザー像を詳しく掘り下げたもののことであり、記事を読んでほしいターゲット像を具体的に設定したものです。
メディアサイトでは記事を読み行動してもらうことが重要ですが、ペルソナを設定することでユーザーの求めるものを着実に提供でき、アクションにつなげることができます。
ペルソナを設定する際には、年齢や性別、年収、家族構成、ライフスタイルなど、リアルで具体的な人物像をイメージしましょう。
3.リサーチ
メディアサイトを作るにあたって、同じようなテーマを扱う競合サイトや業界のニュース、ユーザーの口コミなどをリサーチしましょう。
競合サイトを見ることで取るべき戦略がわかりますし、業界のニュースを見ることでトレンドがわかります。また、TwitterなどのSNSでユーザーの口コミを見ることで読者の傾向や正直な反応もわかります。
このようにメディアサイトを作る前に競合やユーザーのリサーチを行っておくことで、他社や競合との差別化ができますし、攻めるべき市場がわかります。
4.コンセプト設計
目的とターゲット、競合がわかったら、次にコンセプトを作成します。コンセプトとは、メディアサイトのテーマのことです。メディアサイトがどのような内容を扱うのか、どのような立ち位置で、どのような情報を発信するのかがひと目でわかるようにしたのがテーマです。
例えば、株式会社マネーフォワードが展開する「MONEYPLUS」は「日々のくらし、人生を豊かにする『くらしの経済メディア』」というテーマを掲げていますし、堀江貴文氏がプロデュースする「TERIYAKI」なら「絶対にハズさない美味しいお店の検索サイト」というコンセプトを設定しています。
メディアサイトのコンセプトを決めると、ユーザーは自分が求めている情報がありそうかを知ることができます。さらに、他にないコンセプトであれば、よりユーザーの興味を引くことができるでしょう。
また、コンセプトを定めることで、メディアサイトのデザインやカラーのヒントを得ることもでき、テーマにあったメディアサイトを作ることができます。運営チームでの認識の統一もできるので、サイトのコンセプトはしっかりと決めておきましょう。
5.集客方法決定
次に、集客方法を決めます。メディアサイトにどのようにアクセスを集めるかを考えるのです。
Webサイトを作成して記事を書いたからといって、簡単にアクセスが獲得できるものではありません。
メディアサイトでは、検索エンジンで検索したユーザーに流入してもらう、SNSで拡散されることで見つけてもらう、広告から遷移してもらうなどによってアクセスを増やさなくてはなりません。
どの方法が自社のメディアのユーザーを集めるのに適しているかを考えましょう。計画をする際には、長期的なスパンでのコストと費用対効果を計算するのがよいです。
6.運用体制決定
メディアサイトを制作・運用する体制を決定します。サイトの制作を主導するディレクターやデザイナー、プログラマー、メディアの方針作成や運営を行う編集長や編集担当、ライター、カメラマンなどを決定するのです。
そもそもこういった人材を自社内に用意するのか、外部の会社に依頼するのかなど、誰がどのような体制で制作・運用するのか決めなくてはなりません。
メディアサイトを運営するためには、コンテンツの作成や分析・改善・問い合わせ対応など幅広い業務が必要です。なかには専門性の高い知識も要するため、チームのスキルによっては外部の会社を雇った方がスムーズにいくかもしれません。
自社と外注のそれぞれのメリットとデメリットは以下です。
自社
自社でメディアサイトを運用する場合、外注分のコストを抑えられます。分析や改善のPDCAをスピーディに回すことができ、成果につなげやすいといえます。
一方で、知識のあるスタッフを採用したり、教育したりといった人件費や教育コストがかかってしまいます。また、自社にWebマーケティングの知見がない場合には、成果が出るまでに時間がかかる傾向にあります。
外注
外注を利用することで社内にリソースや知見がない部分をカバーできますし、専門性の高い会社に依頼すればクオリティの高いコンテンツを作ることができます。さらに集客やアクセスの獲得などに関してもよい成果が得られる可能性もあります。
一方、外部の会社に依頼するにはもちろん費用がかかりますし、情報の共有や分析・改善の対応に時間がかかる傾向があります。
自社だからこそ提供できるコンテンツは自社で制作しつつ、専門的な知識を要するものは外注に任せるなどのように柔軟に運用体制を決定するのもひとつの手です。コンテンツ制作を外注に依頼する場合には、自社でディレクターを用意し、一貫性を持たせる工夫を行うのがよいでしょう。
メディアサイトの作り方:サイト制作編
メディアサイトを作る準備が整ったら、実際にサイトを構築していきます。メディアサイトの制作には一定の時間がかかるので、公開までの期間から逆算して制作しましょう。
サイト名決定
はじめに、メディアサイトの名前を決めます。サイト名は本のタイトルや店の看板のようなもので、ユーザーに探してもらい、覚えてもらうために必要なものです。
サイト名を考える際にはメディアのテーマがわかるものがよいです。例えば、「経営ハッカー」や「健康美塾」などのメディア名はテーマがわかると思います。同じように、サイト名に検索されるキーワードを入れることで、検索結果でユーザーに見つけてもらえる可能性があります。
サイト名を決定したら、商標登録がされていないか、スラングになっていないかなども確認しましょう。
ドメイン取得・サーバー準備
次に、ドメインやサーバーを準備します。
ドメインとは、「○○○.com」の部分のことで、インターネット上の住所のようなものです。
サーバーはメディアサイトのデータを保管するもので、サーバー会社でレンタルをします。サーバーの性能が低いと、アクセスが集中したときにサーバーがダウンしてしまうので、想定されるアクセス数に耐えうるサーバーを選びましょう。アクセスが増えた際にスペックを上げられるサーバーもあるので、初めは性能の低いものを選んでもよいでしょう。
ドメインは長すぎず、ユーザーが覚えやすいものにしましょう。
メディアサイト制作
ここまで用意できたら、メディアサイトの制作にとりかかります。メディアサイトに必要な機能を洗い出し、それらの機能をサイトに設置しましょう。
メディアサイトでは、関連記事のレコメンドや執筆者の表示、人気記事ランキング、広告の表示、会員機能、アカウント権限の設定などが必要になります。
これらの機能を設置するためにも、様々な機能が用意されているCMS(コンテンツマネジメントシステム)を利用するのがよいでしょう。
CMSにはパッケージ型とオープンソース型があります。それぞれの機能は以下です。
パッケージ型
パッケージ型のCMSは、ベンダーが独自に開発したCMSです。メディアサイトのためのあらゆる機能がパッケージとして用意されており、カスタマイズが必要ありません。ベンダーが導入・運用のサポートをしてくれるので安心です。
すぐに運営を始めたい、一般的な機能で十分、制作費用を抑えたいという場合にはパッケージ型がよいでしょう。
オープンソース型
オープンソース型のCMSは、プログラムが無償で公開されているCMSのことです。ソースコードが公開されているので誰でも利用できますが、カスタマイズが必要になります。
時間がかかっても機能やデザインにこだわりたい、運用時のサイト利用料を抑えたいという場合におすすめです。
メディアサイトのCMSの選び方のポイントは、以下の記事で紹介しているので参考にしてください。
メディアサイトの作り方:記事作成編
メディアサイトのWebサイト本体ができたら、サイト内に入る記事を作成していきます。メディアサイトではやはり記事が大切であり、読者が読みたい、楽しみたい記事を作ることが重要になります。
ここでは、メディアサイトの記事を作る流れを解説します。
メディアポリシー策定
記事のライティングに取り掛かる前にメディアポリシーを作ります。メディアポリシーとは、メディア全体のルールやガイドラインのことです。
どのようなターゲットに対して、どのような情報を提供するか、逆にどんな情報は発信しないのか、トンマナをどうするか、写真や動画の利用ルールなどを決めましょう。
このメディアポリシーがあることで、スムーズに記事を作ることができます。メディアとしての統一感が出ますし、よりユーザーに伝わる記事が作れるでしょう。
キーワード選定
記事を作るまえに、どのような検索キーワードでの検索結果で記事を表示するかを調べます。やみくもに記事を作ったとしても、検索結果に表示されなければ見てもらうことはできません。
キーワードプランナーなどを利用して、どのような検索キーワードに需要があるかを調べましょう。キーワードを選定する際には、メディアサイトのテーマに合っているか、ターゲットユーザーが検索するワードか、競合が多すぎないかなどをチェックしましょう。
このキーワードをテーマに記事を作成していきます。
構成作成
記事を作成する際には、構成を作る必要があります。構成とは、どのような内容をどのような順で伝えるかという設計のことです。構成を用意することで書くべきことがずれるのを防げますし、読者にとってほしいアクションにより自然な流れで誘導することができます。
構成を作成するときには見出しを作成するとともに、その章に書く内容をまとめましょう。構成の段階で調査などもしっかりと行います。
ライティング
記事の構成ができたら、いよいよライティングに取り掛かります。メディアポリシーに従ってライティングを行いましょう。
ライティングを行うときには、読者の気持ちになってわかりやすく書きます。読者が知りたい情報だけでなく、潜在的な課題までも解決する記事だと、よりユーザーに読んでもらうことができるでしょう。
また、記事のテーマが専門性の高い内容であれば、専門のライターに依頼するのもよいです。
編集
作成した記事は第三者が編集を行います。文章におかしな箇所はないか、誤字脱字はないかを確認するとともに、最適な流れになっているかを確認します。
読みやすいリズムで書かれているか、読者が戸惑う箇所はないかなど、読者の気持ちになって読んで確認してみるのもよいでしょう。
編集や校正は、記事公開前の最終チェックです。編集作業を怠ると、読者に伝わらない記事になってしまいますし、サイトの信頼性に関わるので入念に行いましょう。
公開
編集まで終わったら、ついに記事公開となります。
公開の際には、SNSなどで公開情報を発信しましょう。記事が拡散される可能性があります。
さらに、記事の公開後にはGoogleアナリティクスなどで分析を行います。読者はどこから訪問しているか、記事は読まれているのか、読むのを途中でやめていないかなど、記事の成果を調べるのです。この結果を元に、必要ならリライトを行いましょう。
さらに、公開から一定期間経った後は、発信している情報が古くなっていないかも確認します。
成果の出るメディアサイトを作るコツ
メディアサイトでは、成果を出すための作り方があります。ここでは、メディアサイトの制作や運用にあたってのポイントを解説します。
成果目標の基準決定
メディアサイトの運営で成果を出すためには、成果の目標を決定しなくてはなりません。最終目標であるKGIや、KGIを達成するための重要な指標であるKPIなど、達成度合を図る定量的な指標を決定しましょう。
これらを設定することで、メディアサイトの運営が順調なのか、正しい運営ができているのかを知ることができます。
また、このような具体的な目標が決まっていないと、ただ漫然と記事を公開するだけになってしまい、メディアを成長させるためのプランなども計画できないでしょう。基準を作ることで現状を知り、目標達成のために施策を行うことができます。
戦略設計を行う
メディア運営においては、戦略設計が重要になります。戦略によって、より着実にメディアを成長させることができます。
戦略設計の方法としては、目標達成に必要な要素に細分化し、それぞれの要素に対して戦略を考えます。
例えば、メディアのPVを増やしたいなら、流入数や1人あたりの閲覧ページ数が重要になります。そして、この流入数は自然検索・SNS・広告などからの流入から成り立ちますし、閲覧ページ数は直帰率や内部リンクなどが関わります。これらの要素を改善するための戦略を考えていくのです。
他にも、取材コンテンツやインタビューコンテンツを作る、メルマガやSNSを利用するなど、あらゆる手段のなかから適切な戦略を考えましょう。
PDCAを回す
メディアサイトの運営では、PDCA、つまり計画・実行・評価・改善を行うことが重要となります。PDCAによって成果を最大化することができるのです。
例えば、記事単位では公開した記事の順位や流入数を計測し、悪いようであればリライトなど改善を行っていきます。さらに改善後も計測し、結果によって計画と改善を繰り返します。
Googleアナリティクスやサーチコンソールなどを利用して日々計測をし、改善を行っていきましょう。
まとめ:メディアサイトは正しい作り方で成果を出そう
メディアサイトの制作・運営で成果を出すには作り方がとても重要です。
ただ漫然とサイトを作り記事を公開するだけでは、アクセスは増えませんし収益化も難しいでしょう。ぜひ正しい作り方でメディアサイトを作りましょう。
私たちNoSHAPEはWebマーケティングを幅広く実施しており、サイト制作やメディアサイトの運営代行、記事制作なども行っています。これまでに多くの企業様のメディアを作り、成長させてきました。
確実に成果を出している実績がございますので、ぜひNoSHAPEまでご相談下さい。
株式会社NoSHAPE
当社には、代表の鬼石を筆頭にBtoBマーケティングに精通したディレクターたちが在籍しております。代表の鬼石はKAIZEN PLATFORM出身。BtoBマーケティングのコンサルタントを10社以上手がけ、成功に導いております。
お客様とユーザーから信頼される存在であり続けるため、結果にこだわり活動します。マーケティングを元に広告・SEO・オウンドメディア・EC運用・Webサイト制作など、幅広く手厚い体制でお客様をフルサポートいたします。