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アトリビューション分析ツールおすすめ11選!メリットや選び方も紹介
株式会社NoSHAPE
アトリビューション分析ツールでは、データ収集から効果検証までを行え、コンバージョンに至るプロセスを適正に評価でき、マーケティング施策の精度を高めるのに欠かせないツールとされています。実際、多くの企業ではアトリビューション分析ツールが導入されています。
しかし、これからツールを導入しようという企業では、数あるアトリビューション分析ツールの中からどのツールを選べばよいのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、アトリビューション分析におすすめのツールを紹介するとともに、そのメリットや分析のノウハウまで解説していきます。
アトリビューション分析とは
アトリビューション分析とは、マーケティング効果を測定する分析手法のひとつです。成果につながった流入元や収益性の高い広告を測定するだけではなく、成果に至るまでのすべての接触を集計・解析して、それぞれの貢献度を割り当てます。
通常の分析手法では、コンバージョンにつながった広告やメディアまでしかわかりません。しかし、アトリビューション分析を利用することで、ユーザーがサービスを認知する際に接触したチャネルやコンバージョンへ至るまでの経路やクリックした広告まで細かく知れるのです。
アトリビューション分析ツールによって成果に至るまでのプロセスをすべて分析し、正しく評価することで、各マーケティング施策がどの程度成果に貢献したのかなど、費用対効果も見えやすくなるのです。
アトリビューション分析ツールのメリット3つ
アトリビューション分析ツールを導入するメリットについて詳しく説明していきます。
1.施策の貢献度を正しく評価できる
アトリビューション分析ツールを使用することで、アクション(コンバージョン)に影響したメディアや広告を正しく評価できます。
例えば、BtoBビジネスの場合、初回訪問でそのままコンバージョンに繋がるケースは稀です。多くはSNSや自然検索、メルマガ、リスティング広告などを経てからの最終的なコンバージョンになります。
アトリビューション分析ツールでは、ユーザーがコンバージョンに至るまでに接触することの多い媒体は何か、どの媒体からのユーザーの成果が多いのかなどを確認できます。そのため、それぞれの施策がユーザーの意思決定にどれだけ影響を与えたのか、貢献度を正しく評価できるのです。
2.媒体重複の排除ができる
アトリビューション分析ツールは、ユーザーがコンバージョンに至るまでの間、どの順番でどの広告に接触したのかわかるため、媒体の重複計測を排除できます。
通常の計測方法だと、コンバージョンに至った広告が複数のメディアに掲載されていた場合に、本来のCV数は1であるにもかかわらず、各メディアでCV数が重複してカウントされてしまうケースがあります。例えば、3つのメディアの広告をそれぞれ1回ずつクリックした後にコンバージョンしていたなら、3件のコンバージョンを獲得したように見えるわけです。
アトリビューション分析ツールはユーザー1人のプロセスを辿るため、実際の成約数・購入数とコンバージョン数が一致します。そのため、広告メディアの過大評価を防げるのです。
3.適正な予算配分ができる
アトリビューション分析ツールによって、正しい予算配分ができます。
通常、予算は限られており、効果的な施策に集中しなくては成果を出せませんが、アトリビューション分析ツールによって本当に効果のある施策がわかり、予算やリソースを集中できます。
例えば、SNSからのユーザーの反応がいいと感じていたものの、具体的にどのSNSがどれくらいの成果を上げているかを把握できていない場合に、各SNSの貢献度がわかるとどのSNSにどれくらい予算を配分すべきかわかります。
アトリビューション分析ツールにより、限られた予算を適正に配分できるのです。
アトリビューション分析ツールの選び方、チェックポイント
アトリビューション分析ツールには様々な種類があるため、どのツールを選べばよいのか分からない方も多いと思います。ここでは、ツールを選ぶポイントを4つ紹介します。
価格は適切か
アトリビューション分析ツールの多くは、有償のクラウドサービスとして提供されています。ツールの利用料は数万円~30万円程度と幅広く、備わっている機能によっても価格が変わってきます。1ヶ月間のクリック数によって料金が決まるサービスもあります。
自社にとって適切な価格がいくらなのかを判断するために、費用対効果を考えましょう。ツールの導入によってどの程度のCV増加やコスト削減を見込めるのか数値化し、見合う成果が得られるツールを選ぶのです。
必要な機能が揃っているか
アトリビューション分析ツールに、自社が必要とする機能が搭載されているかどうかも重要なポイントです。
ツールの機能は、ほとんどのツールに共通しているものもあれば、そのツール独自の機能として実装されているものもあります。そのなかに自社で必要なものがあるかを確認しましょう。
例えば、キャンペーンの効果測定を素早く行いたいという場合には、リアルタイムでのユーザーの行動計測機能や、SNS・オフラインチャネルからの顧客の計測機能が必要になります。
また、機能が豊富で幅広い用途に利用できるツールを契約しても、自社で利用する用途以上のものがあっても仕方ありませんので注意しましょう。
自社で使いこなせるか
導入を検討しているツールを、自社の担当者が使いこなせるかも重要です。
アトリビューション分析ツールには様々な機能があり、使いこなせれば効率よく分析ができます。ただ、ツールによっては操作方法が複雑でわかりづらいものもあります。
機能が豊富すぎると使いこなせないこともあるめ、担当者の知識レベルに合わせて、シンプルなツールかよいのか、多機能なツールかよいのかを判断しましょう。
サポート体制があるか
アトリビューション分析ツールを選ぶポイントとして、開発元による運用のサポート体制があるかどうかもチェックしましょう。
導入した後に使い方がわからなかったり、トラブルが起きたりしたとき、即時対応できなければ業務に支障が出てしまいます。万一に備え、手厚いサポートが受けられるツールを選ぶとよいでしょう。
ツールによっては、定期的にセミナーを開催し有益な情報を発信しているので、そういったツールを利用すれば安心です。また、機能や操作手順をわかりやすく紹介した動画マニュアルの有無や、FAQが充実しているかなども確認しておくと心配がありません。
アトリビューション分析ツール11選
ここでは、アトリビューション分析をより効果的に行えるおすすめのツールを11個紹介します。
価格 | 主な機能 | サポート体制 | |
---|---|---|---|
AI アナリスト | 要問合せ(30日間の無料トライアルあり) |
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MIERUCA |
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SiTest | 要問合せ(無料トライアルあり) |
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KARTE | 29,000円/月~(サイトのPV数により変動) |
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Ptengine |
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Zoho SalesIQ |
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アクティブコア マーケティングクラウド | 要問合せ |
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WebAntenna |
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Tableau Desktop |
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USERGRAM | 250,000円/月~(詳細は要問合せ) |
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ADEBiS | 要問合せ(月間のクリック数やPV数に応じて変動) |
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1.AI アナリスト
AIアナリストは、株式会社WACULがWebコンサルティング事業の知見を活かして開発したアトリビューション分析ツールです。
35,000サイトを超える分析結果と改善ノウハウを元に、AIが自動でアクセス解析を行い、成果を伸ばす改善策や、注力すべきポイントの提案を行います。コンバージョン増加の予測値も提示されるので、サイト解析に詳しくなくても安心して利用できます。
また、施策の進捗状況や過去の施策の履歴などをすべて一元管理できるため、複数人のチームで運用していくのにも便利です。面倒なタグの埋め込みなどは不要で、Googleアナリティクスと連携するだけで利用を開始できます。
アクセス解析を効率化したい方や、コンバージョン数に伸び悩みを感じている方におすすめです。
2.MIERUCA(ミエルカ)
MIERUCAは、SEOにおける貢献度の測定に強いアトリビューション分析ツールです。
キーワード予測機能や、検索ユーザーにマッチしたコンテンツの立案機能により、今後何の施策を強化すべきか明確になります。改善が必要な施策から優先的に表示されるため、効果の高い施策から着手できます。
MIERUCAを利用することで、Webマーケティングについて学習できるコンテンツの閲覧が可能となるため、ノウハウの蓄積や新人教育などにも役立ちます。
また、SEOスペシャリストによるカスタマーサポートを活用することで、施策や訴求の成果向上も期待できます。
3.SiTest(サイテスト)
SiTestは、ヒートマップやA/Bテスト、アクセス解析レポートなど、Webサイトの分析・解析に必要な機能が揃っているアトリビューション分析ツールです。
ページ分析機能が充実しており、特定の期間におけるヒートマップや定量データを比較する機能、ページ訪問者の動作を録画する機能、解析レポートを自動で作成する機能などが利用できます。
また、セグメント比較という機能を利用することで、広告媒体や広告グループ、実施中のテストパターンごとのサイト訪問者の行動など、より詳細な分析が可能になります。
4.KARTE(カルテ)
KARTEは、独自のリアルタイム解析エンジンであらゆるサイトを可視化し、CX(顧客体験)の向上を実現できるアトリビューション分析ツールです。
Webサイトやアプリに訪れたユーザーの行動や感情を瞬時に解析し、一人ひとりのユーザーに合わせたコミュニケーションを実行できます。Webサイト内のポップアップ表示やメール通知など、ユーザーとのあらゆる接点を管理することで、サービスの体験価値向上を図ります。
操作性に優れているので、初心者でも直感的に使用できます。専門的な知識はほとんど求められず、1~2行のコードをWebサイトに追加するだけで、リアルタイム解析が可能になります。
導入後のサポートも手厚く、担当者の知識レベルに合わせたセミナーを随時開催しています。
5.Ptengine(ピーティーエンジン)
Ptengineは国内利用者数No.1のアトリビューション分析ツールです。データ収集やインサイト取得、施策実行、効果検証の改善サイクルを高速で実施できる設計になっています。
ひとつのタグをWebサイトに設置すれば、自動的にユーザーの行動データを取得できます。重要指標の計測設定やWebサイトの改善、A/Bテストを行うことも可能です。
また、無料でヒートマップツールを利用できるため、ページ上でユーザーがどう動いていたのかを確認できます。セグメントフィルター機能を使えば、ページ内の行動プロセスを媒体ごとに分析でき、広告の配信比率や予算比率、施策の立案などに役立ちます。
6.Zoho SalesIQ(ゾーホー セールスアイキュー)
Zoho SalesIQは、ユーザーの行動追跡やスコアリングなどができるアトリビューション分析ツールです。サイトの滞在時間や訪問回数などをもとに、確度の高い顧客を特定できます。
チャットボットによる自動応答や、人を介したオンラインチャットを誰でも簡単に実装できるため、Webサイトの訪問者とリアルタイムでコミュニケーションを取ることも可能です。
スマホアプリも用意されており、移動中やテレワーク中でもチャット対応やWeb訪問状況の確認ができます。同社製品のZoho CRMと連携することで、CRMの取引情報をZoho SalesIQに付与できるため、より詳細な顧客の分析やアプローチができます。
7.アクティブコア マーケティングクラウド
アクティブコアマーケティングクラウドは、200社以上の導入実績を持つアトリビューション分析ツールです。散在する顧客情報や広告データ、売上データを一元化して、データベースの構築からデータ分析、効果検証までをワンストップで行えます。
導入や運用時の不明点をスピーディに解消できる充実のサポート体制が強みです。ツールのトレーニングセミナーも定期的に開催しており、操作方法や活用方法について詳しいレクチャーを受けることができます。
多種多様なデータを同じプラットフォームで統合管理したい方や、導入後のサポート体制を重視している企業におすすめです。
8.WebAntenna(ウェブアンテナ)
WebAntennaは、大規模サイトから小規模サイトまで700社以上に利用されているアトリビューション分析ツールです。
ダッシュボード上で手早く簡単にアトリビューション分析を実行できます。媒体ごとの広告効果をひとつの画面で確認できるため、複数のデータを手動で集計する必要がありません。
Excelのマクロで詳細な分析ができるコンバージョンレポートツールも搭載されており、ユーザーがどのような経路で広告に接触したのか、180日前までさかのぼって接触履歴を出力できます。
初期費用は無料で、月額料金も2万円からとハードルが低いため、スモールスタートや短期導入を検討している企業におすすめです。
9.Tableau Desktop(タブローデスクトップ)
Tableauは世界中のユーザーに利用されており、直感的かつ簡単な操作でダッシュボードやレポート作成ができるアトリビューション分析ツールです。
操作性に優れており、ドラッグ&ドロップの簡単操作で様々なデータをグラフ化できるため、分析や効果測定にかかる時間を大幅に短縮できます。
ユーザー同士の交流が活発であり、Tableauのコミュニティには500以上のユーザーグループや、100万人以上のメンバーが集まっています。このコミュニティを通じてノウハウを得ることで、分析スキルの向上も期待できます。
10.USERGRAM(ユーザグラム)
USERGRAMは、シーケンス分析(時系列の行動データ)に特化したアトリビューション分析ツールです。
ユーザーがいつ、どこから、どのように行動しているのかを把握でき、期間を指定して特定のユーザーの行動を追跡することも可能です。ユーザーの属性や顧客IDも取得できるため、ユーザーの行動を長期的に俯瞰して見ることもできます。
また、コンテンツごとのPV数や離脱率も分析できるため、予算の最適化やコンテンツの改善にも役立ちます。無料で利用できる業務定着支援プログラムがあるので、専門知識を持っていない場合でも安心して利用可能です。
11.ADEBiS(アドエビス)
ADEBiSは、中小企業から大企業まで幅広く利用されているアトリビューション分析ツールです。
Web広告の計測からアクセス解析、行動分析をワンストップで行えるので、マーケティング施策の改善に役立ちます。また、コンテンツごとの予算増減によるコンバージョンへの影響を算出することも可能なため、予算配分の最適化にも寄与します。
さらに自社のCRM情報を連携することで、成果ベースでの分析も可能となります。LPの最適化やカスタマージャーニー分析、インプレッション計測など、様々な機能が用意されています。
アトリビューション分析ツールの導入がおすすめな企業
アトリビューション分析ツールは、すぐには購入・申し込みには至らない、検討期間の長いBtoBビジネスに向いています。
一方で、認知してから即購入に至るような場合は、分析の成果が出にくいとされています。
ツールの効果を期待できる例としては以下のようなものがあります。
- コンバージョンまでに複数の接触経路やステップを経由する
- 住宅や車といった高額の商品や商材を扱っている
- コンバージョンに至るキーワードに商品名や企業名が多い
これらに該当する場合は、アトリビューション分析ツールの導入をおすすめします。
まとめ:正しいアトリビューション分析で予算配分や施策を最適化しよう
アトリビューション分析ツールを利用することで、施策の貢献度を正しく評価し、媒体重複の排除が可能になり、適正な予算配分ができます。より効率よくマーケティング施策を行いたいという企業におすすめのツールです。
また、アトリビューション分析ツールの成果を最大化するには、分析業務以上に「導かれた結果を活用できる組織の体制や人材の存在」が重要です。分析結果をもとに、どのような改善を行うか、どのような施策に変更するかを考えることが必要だからです。
私たちNoSHAPEは、Webサイト制作や広告運用、サイト改善、メディア運用、A/Bテストなど、幅広く対応してきました。だからこそ、ユーザーの行動を測定し、施策の成果を最大化するノウハウを得ています。
ツールの選定はできたものの、戦略の策定やスムーズな運用に課題が残る場合は、ぜひ弊社にご依頼ください。正しい分析と最適な施策の提案を行います。
株式会社NoSHAPE
当社には、代表の鬼石を筆頭にBtoBマーケティングに精通したディレクターたちが在籍しております。代表の鬼石はKAIZEN PLATFORM出身。BtoBマーケティングのコンサルタントを10社以上手がけ、成功に導いております。
お客様とユーザーから信頼される存在であり続けるため、結果にこだわり活動します。マーケティングを元に広告・SEO・オウンドメディア・EC運用・Webサイト制作など、幅広く手厚い体制でお客様をフルサポートいたします。