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オウンドメディア向けのCMSを11選でご紹介!選ぶときのポイントも解説します
株式会社NoSHAPE
オウンドメディアの運営において、CMSの利用は必須です。CMSとはコンテンツマネジメントシステムのことですが、記事作成を効率化できますし顧客管理やマーケティングにも利用できます。
CMSのなかにはオウンドメディアに特化したものがあり、オウンドメディアの運営を効率化し、より成果を出すための機能が豊富に備わっています。
今回の記事では、オウンドメディアを運営するためにCMSを探している企業や、オウンドメディアのマーケティングを成功させたい企業に向けて、おすすめのCMSとサービスを選ぶときのポイントを解説します。
オウンドメディアにはCMSが必須
ここでは、オウンドメディアは「自社で保有するWebメディア」のことを指します。オウンドメディアでは、集客やブランディング・採用・認知度向上など様々な効果が期待できるため、オウンドメディアを運用する企業が増えています。
オウンドメディアを運営する際には、記事の作成だけでなく、様々な業務を並行して行わなくてはいけません。だからこそ、CMSは複数の業務を遂行するために必要とされています。オウンドメディアにCMSが必要な理由を詳しく解説します。
オウンドメディアにCMSが必要な理由
オウンドメディアの運営には、CMSが欠かせません。オウンドメディアを運営するのに必要な機能としては以下が挙げられます。
- 管理画面
- データ分析機能
- 会員機能
- 顧客管理機能
管理画面でコンテンツを操作できるだけでなくデータ分析機能が備わっていると、Webサイトのアクセス解析までCMS上で完結させることができます。
さらに、オウンドメディアでは会員機能を設置することがありますし、顧客管理機能はユーザー情報の管理や問い合わせ対応の際に便利です。
CMSを導入することで、オウンドメディアの運用に最適な機能を利用できるのです。
オウンドメディア向けのCMSがある
CMSのなかには、オウンドメディアの運営に特化したCMSがあります。
このようなCMSには、メディア記事の作成に最適化したフォーマットやキーワードの管理機能、サイト内リンクの自動生成機能、チーム管理機能など、メディアの運営で必要な機能が初めから備わっています。
また、オウンドメディアの認知度を高めるためにSNSと連携することが多いですが、SNSとの連携したものもあります。SNSと連携することで、記事公開時にあらゆるSNSに自動投稿でき、スピーディーな情報発信ができます。
このように、オウンドメディア向けのCMSは、運営に最適な機能が豊富に備わっているのです。
オウンドメディア向けのCMS選定のポイント
CMSを利用すればオウンドメディアを効率的に運用できますが、そのCMSはどのように選べばいいのでしょうか。ここでは、オウンドメディア向けのCMS選定時に注意すべきポイントを紹介します。
費用
オウンドメディア向けのCMS選ぶ際は、どれくらいの費用がかかるのか確認しましょう。CMSによって、導入や運用にかかるコストが異なるためです。
大規模なオウンドメディアを目指すのであれば、機能性に優れていて幅広い用途に対応できるものがおすすめですが、このようなCMSは費用が高い傾向にあります。特に、機能やサポートが充実しているパッケージ型のCMSを利用する場合は、初期費用やライセンス利用料が必要となるので注意が必要です。
予算を抑えたい企業は、無料でも利用できるオープンソース型やSaaS型などのCMSを選ぶとよいでしょう。
機能性
CMSに、自社が必要としている機能が備わっているかも重要なポイントです。必要な機能が揃っていないと、オウンドメディアの目的を達成できなかったり、運営業務に支障が出たりなどのトラブルになる可能性があります。
例えば、会員制のメディアを作成したい場合には会員ページの作成・管理機能が必要になりますし、複数人でオウンドメディアを運営したい場合は同時編集やユーザー権限の設定などの機能が必要となります。
また、サイトの回遊率や記事コンテンツの信頼性を高めたいのであれば、関連記事のレコメンド機能や執筆者の表示機能などが備わっているかも確認しましょう。
SEO
CMSを選ぶ際は、SEOに対応した設計になっているかを確認しましょう。
オウンドメディアでは自然検索からアクセスを得ることが重要ですが、SEOに対応した設計になっていないとGoogleから適切に評価されない可能性があります。CMSによってHTMLやサイトのディレクトリ構造が異なり、それらが表示順位に影響を与えるのです。
より多くのアクセスを集めるためにも、タグの構造がGoogleの推奨する形になっているか、metaタグの設定ができるか、画像の最適化ができているか、構造化マークアップに対応できるかなどを確認しましょう。
セキュリティ
オウンドメディアでは、ホワイトペーパーやメルマガ登録など、個人情報を取得する場合がありますし、セキュリティも重要です。セキュリティ対策が不十分だと個人情報が漏洩する可能性があり、それにより企業の信頼低下や賠償責任などのトラブルにつながる恐れがあります。
通信のSSL化や脆弱性への対応、スパム対策、サーバー監視など、どのようなセキュリティ対策が行われているかをチェックしましょう。
また、CMSが自社のセキュリティポリシーを満たしているかを確認するために、事前にセキュリティチェックシートを用意しておくとよいでしょう。
デザイン
オウンドメディア向けのCMSを選ぶ際は、デザインも重要です。デザイン性が高ければユーザーに好印象を与えることができ、記事を読んでもらいやすくなりますし、読者をファンにできる可能性もあります。
作成できるサイトのデザインの質が高いか、ユーザーにとって見やすいデザインか、幅広いデザインテーマが用意されているかどうかを確認しましょう。
また、自社のイメージや目的に合ったオウンドメディアを作成するためにも、デザインをカスタマイズしやすいかもチェックするとよいでしょう。
オウンドメディア向けCMS 8選
オウンドメディア向けのCMSをSEOやセキュリティ、価格などのポイントをもとに紹介します。
WordPress(ワードプレス)
WordPressは、無料で利用できるオープンソース型のCMSです。最も普及しているCMSであり、小規模・大規模問わず様々な企業で利用されています。
「プラグイン」という、様々な機能を追加できるプログラムをインストールすることで、SEO対策やSNS連携、会員ページの作成などが可能となります。
オウンドメディアに特化したテーマもあり、有料ではあるもののデザイン性が高いものや、オウンドメディア向けの機能が充実したテーマなどがあります。
また、WordPressはユーザー数が多いので、カスタマイズに関する疑問などをインターネット上で調べやすい点も特徴です。ただし、プラグインを利用しても実現できないカスタマイズが発生する場合があるため注意が必要です。
セキュリティに関しては、オープンソース型であることから脆弱性を狙われやすく、プラグインなどを活用して対策を行う必要があります。
Joomla(ジュームラ)
Joomlaは、海外で人気の高い無料のCMSです。管理画面は専門知識がなくても使いやすい設計になっており、使い方に関する公式のオンラインマニュアルも用意されています。
適宜、不具合や脆弱性を修正するアップデートが行われているので、オープンソース型の中ではセキュリティ面の信頼度が高く、世界中の3,000を超える政府関連サイトで利用されています。
なお、Joomlaのライセンス費用は無料となっていますが、別途費用(49万円~)を支払うことでCMSの導入やサイト構築のサポートを依頼できます。
Movable Type(ムーバブルタイプ)
Movable Typeは、国内50,000以上のサイトに導入されている日本製のCMSです。
オウンドメディアに特化したテーマやプラグインが用意されており、静的にページを作成するCMSであり、SEO対策に適した機能も実装されています。コンテンツの自動保存や履歴管理も可能なため、チームでのオウンドメディア運営に役立つでしょう。
さらに、常時SSL化やスパム対策、CMSと公開サイトのパスを分離可能など、セキュリティ面の対策もなされています。
個人として利用する場合は無償で使用可能ですが、法人として契約する場合には有償ライセンスが必要となります。
プラン名 | 料金 |
---|---|
クラウド版 | 5,500円〜(月額) |
ソフトウェア版 | 99,000円(年額) |
NOREN(ノレン)
NORENは、国内トップクラスの導入実績を誇るCMSであり、750社以上の法人・団体に利用されています。
大規模サイトから小規模サイトまで幅広く対応しており、静的CMSであるため、ページの表示速度やセキュリティ面での安定性に優れています。
機能面については、ユーザ管理機能や外部サービスとの連携機能のほかに、ディスクリプションやキーワードの管理、サイト内リンクの自動生成機能があるため、SEO対策にも役立ちます。
低予算、少人数利用できるプランが用意されていますが費用は高めなので、オウンドメディアを本格的に運用させたい大企業におすすめです。
プラン名 | 料金 |
---|---|
「低予算、少人数でスモールスタート」プラン | 1,000万円〜(総予算) |
「全員参加型のWebサイト運営を目指したCMS基盤構築」プラン | 2,000万円~(総予算) |
「デジタルマーケティングの基盤構築と実現」プラン | 5,000万円~(総予算) |
SITE PUBLIS(サイトパブリス)
SITE PUBLISは、2003年に発売されてから数多くの企業に利用されているCMSです。CMSの種類は、クラウド型の「PUBLIS 4 Cloud」と、オンプレミス型の「SITE PUBLIS 4」の2種類から選べます。
SITE PUBLISでは、 Webアプリケーション用セキュリティ評価ツールを使用し、高度な情報セキュリティ管理体制のもと、セキュリティチェックが実施されています。
また、会員専用サイトの作成や会員管理、SEO対策、ユーザーの権限設定など様々な機能が用意されており、プラグインによって追加することも可能です。幅広い用途のオウンドメディアの運営におすすめです。
プラン名 | 料金 | 初期費用 |
---|---|---|
SITE PUBLIS 4 Standard ライセンス | 20万円〜(総予算) | – |
SITE PUBLIS 4 Advanced ライセンス | 70万円~(総予算) | – |
SITE PUBLIS 4 Enterprise ライセンス | 120万円~(総予算) | – |
PUBLIS 4 Cloud Standard | 10万円(月額) | 20万円 |
PUBLIS 4 Cloud Advanced | 15万円(月額) | 60万円 |
HeartCore CMS(ハートコア)
HeartCore CMSは、WordやExcelに文字を入力する感覚でWebページを作成・更新できるCMSです。世界で3,500社以上の企業に利用されています。
標準でサイト内検索機能が搭載されており、日本語の検索に特化しています。
170ヶ国の翻訳エンジンと連携しているため、多言語のサイトやコンテンツを簡単に作成できる点も魅力。SNS連携や掲示板機能、アクセスログ統計機能など、オウンドメディアを運用するのに役立つ機能も豊富です。
また、既存サイトのコンテンツを一括で取り込むための機能が用意されているため、サイト移行も安心して行えるでしょう。費用は公開されていないため、利用料金に関しては問い合わせる必要があります。
CREAM(クリーム)
CREAMは、記事コンテンツの作成やSEO対策に特化したCMSです。
直感的なクリック操作やテキスト入力で記事の編集や広告タグの挿入などができるため、専門知識がなくても簡単に記事を作成できます。記事だけでなく、お知らせページやマニュアルページ、問い合わせフォームを作成・管理する機能も利用可能です。
SEO対策の機能としては、metaディスクリプションやsitemap.xmlの作成、内部リンク設定、キーワードの階層化設定などの機能が用意されています。
オウンドメディアの運用経験がない企業や、将来的にビッグワードで検索上位を狙いたい企業におすすめです。
プラン名 | 料金 | 初期費用※ |
---|---|---|
レギュラープラン | 15,000円 | 30,000円 |
プレミアムプラン | 30,000円(月額) | 190,000円 |
Drupal(ドルーパル)
Drupalは、オウンドメディアを運営する上で必要となる、様々な機能が揃っている無料CMSです。海外製のサービスではあるものの、日本語を含めた100以上の言語に対応しています。
機能を拡張できるモジュールが40,000以上と豊富に用意されており、2,000以上ものテーマも利用できるため、カスタマイズ性が高いCMSです。URLの最適化やmetaタグ・sitemap.xmlの生成、アクセス解析などのSEO機能も充実しており、オウンドメディアの運営にも利用できます。
セキュリティ対策としては、通信のSSL化やデータベースの暗号化、スパム対策、アクセス制御などが行われています。
オープンソース型のCMSなので基本的に無料で使用できます。
【SaaS型】オウンドメディア向けCMS3選
ここでは、クラウドサービスとして提供されているCMSを紹介します。これらのCMSは、コーディングの知識がない企業や自社で開発する手間を省きたい企業などにおすすめです。
はてなブログMedia
はてなブログMediaは、「はてなブログ」の使用感のままオウンドメディアを運用できるCMSです。大手からベンチャーまで50社以上の企業から利用されており、上場企業クラスの組織からも高い評価を得ています。
SEOについては、最新のSEO状況に合わせたサイト・マークアップ構造の最適化が行われています。管理画面のアクセス制限や、脆弱性対策のための自動アップデートを実施しているなど、セキュリティ体制も万全です。
「Hatena MediaSuite」という編集支援サービスも利用でき、オウンドメディアを成功させるためのノウハウを学べます。なお、利用料金は公開されていないため、問い合わせを行う必要があります。
Ameba Ownd(アメーバ オウンド)
Ameba Owndは、Webサイトの作成から運用まで行えるクラウド型CMSです。ブログサービスを運営しているAmebaが提供しています。
ブログサービスを運営しているからこそユーザビリティのよい管理画面で、知識がなくても直感的に操作できます。ブログ機能を利用することで記事コンテンツを簡単に作成でき、SNS連携機能も備わっているため、自社のTwitterやInstagramをメディア内に表示することも可能です。
SEO設定も簡単に行えるので、オウンドメディアの構築に利用できます。独自のアクセス解析機能のほか、Googleアナリティクスとの連携もできるので、分析作業も効率化できます。
基本的にAmeba Owndは無料で利用できますが、作成できるページ数が10ページまでであり、広告も表示されてしまいます。これらの制限を解除したい場合は、有料のプレミアムプランにアップグレードする必要があります。
プラン名 | 料金 |
---|---|
ベーシックプラン | 0円 |
プレミアムプラン | 960円(月額) |
ferret One(フェレットワン)
ferret Oneは、BtoBマーケティングに特化したCMSです。オウンドメディアの構築ができるだけでなく、BtoBマーケティングを成功に導くサポートも受けられます。1,000社以上の企業に導入されています。
CMSの画面は直感的に操作できるよう設計されており、コードの知識は一切不要でテキストの編集や画像の挿入、CTAの設置などができます。
SEO順位チェックツールも利用できるので、日々の変化を簡単に調査できます。オプションになりますが、ペルソナ設定やカスタマージャーニーマップの作成、KW調査、記事制作代行まで依頼することも可能です。
また、BtoB向けのオウンドメディアで上位表示をしてきた実績を活かして、コンテンツ制作についての独自ノウハウもセットで提供してもらえます。サービスサイト一体型のオウンドメディアを立ち上げたい企業や、Webマーケティングに不安がある企業におすすめのサービスです。
初期費用 | 月額利用料 |
---|---|
100,000円 | 100,000円〜(プランにより異なる) |
最適なオウンドメディアのCMSを選ぼう
オウンドメディアを効率的に運営するためには、CMSの導入が欠かせません。オウンドメディア向けのCMSを利用することで、記事の作成だけでなく、顧客管理やデータ分析、SEO対策などの作業も効率化できます。
CMSを選定する際は、費用や機能性、SEO、セキュリティなどを基準に、自社に最適なものを選びましょう。
オウンドメディアの運営はノウハウが必要ですので、制作から運営まで一括で代行してくれる会社に依頼するのもひとつの手です。
私たちNoSHAPEは、これまでに数多くのオウンドメディア立ち上げや運営代行、サイト改善、コンテンツマーケティング支援などを行ってきました。そのため、サイトのアクセスを増やし、マネタイズするノウハウを得ています。
CMSの選定やオウンドメディアの運営に不安を感じている場合は、ぜひ一度ご相談ください。
株式会社NoSHAPE
当社には、代表の鬼石を筆頭にBtoBマーケティングに精通したディレクターたちが在籍しております。代表の鬼石はKAIZEN PLATFORM出身。BtoBマーケティングのコンサルタントを10社以上手がけ、成功に導いております。
お客様とユーザーから信頼される存在であり続けるため、結果にこだわり活動します。マーケティングを元に広告・SEO・オウンドメディア・EC運用・Webサイト制作など、幅広く手厚い体制でお客様をフルサポートいたします。