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モーションキャプチャーとは?活用シーンからスタジオ選び、準備の方法まで徹底解説!
株式会社NoSHAPE
モーションキャプチャーとは映画やゲーム、アニメーション制作など、さまざまなクリエイティブ分野で活用されている技術です。キャラクターの動きをリアルに再現するために欠かせない手法として、近年ますます注目を集めています。しかし、いざ導入しようとすると「どんな準備が必要なのか?」「スタジオはどう選べばいいのか?」と迷う方も多いはずです。
そこで本記事では、モーションキャプチャーの基本から具体的な活用シーン、スタジオ選びのポイントや必要な準備までを徹底解説します。
モーションキャプチャーとは
モーションキャプチャーとは、人の動きをデジタルデータとして記録する技術です。動作の特徴となる関節の位置などを記録し、パソコン上でその動きを再現します。この技術は映像制作やゲーム開発、アニメーションといった幅広い分野で活用されており、高い再現性と多様性に注目が集まっています。
モーションキャプチャーの仕組み
まず、動きの記録対象にマーカーやセンサーを取り付けます。そこから得られる情報を収集し、パソコン上で分析します。その結果を3DCGキャラクターや映像に反映させ、正確な動きを再現する流れです。記録対象の動きをリアルタイムで観察し、高精度なデータとして分析するのが特徴です。その結果、従来の手法よりも自然でリアルな動きを再現でき、効率的な映像制作が実現しています。
なお、モーションキャプチャーを行う際は専用のカメラやマーカー、ソフトウェアなどが必要です。
モーションキャプチャーの活用シーン
モーションキャプチャーの活用事例を以下の3つに分けて紹介します。
- エンターテインメント分野
- 広告・マーケティング分野
- その他の分野
エンターテインメント分野
エンターテインメント分野において、モーションキャプチャーは重要な技術です。モーションキャプチャーによって人の動きを表現できると、映画やゲームなどのキャラクターがより自然で魅力的な存在になります。体の動きだけではなく、細かな表情まで表現できればよりリアリティのあるキャラクターを生み出せるでしょう。
広告・マーケティング
広告・マーケティング分野にモーションキャプチャーを取り入れると、リアルな動きを再現した映画広告やプロモーションコンテンツを制作できます。例えば広告の場合、モーションキャプチャーでダイナミックな動きを再現できるとインパクトを与えやすくなり、見た人の記憶に残りやすいです。すると宣伝効果がアップして、多くの方々に見てもらえる広告になるでしょう。
その他の分野
モーションキャプチャーは、医療やスポーツの現場でも活用されています。モーションキャプチャーによって動作の詳細を分析できると、怪我の要因を特定しやすくなったり、治療効果の評価やリハビリに役立てられたりするからです。高精度なデータとして可視化できると、具体的な問題点や改善点も把握しやすくなるでしょう。
他にも、モーションキャプチャーは教育現場での活用も期待されています。モーションキャプチャーによって動作解析ができると、生徒1人ひとりに合った指導を行いやすくなるからです。例えば鉄棒でうまく逆上がりできない場合、その原因はどこにあるのかをモーションキャプチャーで究明します。失敗する要因を理解できれば、次の動作を改善しやすくなるため、逆上がりの成功率が向上しやすくなるでしょう。教育現場でモーションキャプチャーを活用すると、より効果的な学習を進めやすくなります。
モーションキャプチャーを導入するメリット
モーションキャプチャーを導入するメリットは、主に以下の通りです。
- リアルな動きの再現
- 効率的な制作プロセス
- 幅広い活用性
それぞれについて解説します。
リアルな動きの再現
モーションキャプチャーを活用するとリアルな動きを再現できるため、キャラクターやアニメーションの表現力が向上します。細かな動きや複雑なジェスチャーにも対応できると、より自然でリアリティのある存在に仕上がります。
効率的な制作プロセス
モーションキャプチャーは、従来の制作方法よりも効率的に作業を進められるのがメリットです。モーションキャプチャーが普及する前は、手作業によってキャラクターなどに動きを付けていたため多くの作業時間を確保する必要がありました。手作業での再現が難しい動きも多く、不自然さを感じることもあったでしょう。
モーションキャプチャーであればリアルタイムで動きを再現できる上、細かな表情までも作り出すことが可能です。その結果、従来の方法よりも短時間で制作でき、より完成度の高いアニメーションを生み出せます。
幅広い活用性
モーションキャプチャーは、多様なジャンルやコンテンツで使用できるのもおすすめポイントです。先ほど紹介した映画やアニメーション、医療、教育現場をはじめ幅広い分野での活用が期待されています。そのため、多種多様なニーズを満たしながら、効率よく人の動きをデータ化したい企業にも活かせる技術でしょう。
モーションキャプチャーで準備すること
モーションキャプチャーを始める前に確認しておきたいことは、以下の4つです。
- 必要な機材と装備
- キャストの手配
- 収録前の注意事項
- データの確認・活用
それぞれについて解説します。
必要な機材と装備
モーションキャプチャーを始める前に、必要な機材や装備を準備しましょう。具体的には以下の通りです。
機材 | 概要 |
カメラ | 動きを記録する際に用いる。 性能が高いほど、モーションキャプチャーの精度が高まる。 複数のカメラを用意し、さまざまな角度から撮影すると再現性もアップする。 |
マーカー | 人の動きを計測するための道具。 体や衣服などに装着して、マーカーの動きを計測する。 赤外線を反射する「反射マーカー」と、自ら発光して位置を知らせる 「アクティブマーカー」がある。 |
スーツ | 全身をキャプチャーする際に用いる。 頭や手など、一部分に対応したものも販売されている。 |
どのような機材を使用するかによって、モーションキャプチャーの精度も変化します。高性能な機材を用意して、よりリアルな動きを再現しましょう。
キャストの手配
モーションキャプチャーは自身が演技しながら撮影することもできますが、専門的な動きが必要な場合はキャストを手配するのもおすすめです。キャストとは、モーションキャプチャーで動きを記録するための演技を行う俳優のことです。体にマーカーなどを取り付けて、キャラクターにさせたい動きを演じます。
例えば、キャラクターがアクションやダンスなどを行う際は、激しい動きにも対応できる俳優を選ぶといいでしょう。キャラクターに合わせて動きを変えられる演技力があると、よりリアリティのある存在を生み出せます。
収録前の注意事項
モーションキャプチャーを撮影する前に、動きに関するシナリオを作成しましょう。「キャラクターにさせたい動きはどういったものか」「小道具などは必要か」などがわかるように、絵コンテや動画コンテなどを用意するのがおすすめです。事前に細かな動きやストーリーを決めておけば、スムーズにモーションキャプチャーの撮影を進められます。
また、スタジオを利用する場合は、事前にしっかりと打ち合わせしておくことが大切です。「絵コンテ通りの撮影を行えるか」「撮影後に加工や調整が必要な箇所を確認できるか」などを事前に話し合っておき、必要な準備を行います。スタジオによっては、小道具の用意やキャストの手配などもお願いできるため、契約内容をよく確認しましょう。
データの確認・活用
モーションキャプチャーの撮影が終了したら、データを処理します。なお、モーションキャプチャーのデータを編集する際は、専用のソフトを用意します。ソフトによって読み込めるファイルの種類に制限があったり、編集機能が充実していなかったりするため、使いやすいソフトを選ぶことが大切です。モーションキャプチャーの精度も比較しながら、より良いツールを準備しましょう。
モーションキャプチャースタジオの選び方
モーションキャプチャーを撮影する際は、スタジオを活用するのがおすすめです。自社に合ったスタジオを選ぶポイントは、以下の4つです。
- スタジオの設備・環境
- 実績やサポート体制
- 利用料金やプランの柔軟性
- アクセスの良さ
それぞれについて解説します。
スタジオの設備・環境
モーションキャプチャースタジオを選ぶ際は、設備や環境をチェックしましょう。スタジオによってはシャワー室や更衣室が完備されていたり、機材の持ち込みができたりします。フェイシャルキャプチャー向けやフィンガーキャプチャー向けのスタジオもあるなど、撮影したい内容に合わせて使い分けることも可能です。そのため、制作したい映像を撮影できる環境が整っているかどうかをチェックした上で、スタジオの予約を取りましょう。
実績やサポート体制
スタジオを利用する際は、実績やサポート体制を確認するのがおすすめです。実績のあるスタジオであれば、モーションキャプチャーに関する知識や技術を豊富に持っている可能性が高く、適切なアドバイスをもらいやすいです。モーションキャプチャーの相談もしやすくなり、より良い映像を制作できるでしょう。
サポート体制が充実しているスタジオであれば、キャストを手配してくれたり、ワイヤーアクションにも対応してくれたりします。実績とサポート体制の両方を確認しておき、安心して撮影できるスタジオを見つけてください。
利用料金やプランの柔軟性
モーションキャプチャースタジオを利用するときは、利用料金やプランの柔軟性もチェックしましょう。料金やプランはスタジオによって異なるため、自社に合ったところを選ばなければいけません。例えば半日単位でスタジオを利用できるところや、オプションサービスが豊富に用意されているところであれば利便性が高いです。自社の要望が叶いやすいスタジオを選ぶと、コストを抑えながら質の高い映像を制作できます。
アクセスの良さ
モーションキャプチャースタジオを選ぶ際は、アクセスの良さも確認してください。モーションキャプチャーを撮影するとき、機材や小道具などの荷物が多いです。そのため、駅から近いスタジオや駐車場のあるスタジオを選ぶと荷物の搬入がスムーズになり、自社の負担を軽減できるでしょう。設備や環境だけではなく利便性も確認しておくと、より満足度の高い撮影を行えます。
モーションキャプチャーを効率的に活用するコツ
モーションキャプチャーを効率的に活用するコツは、以下の通りです。
- プロジェクトの目的に応じて活用する
- 専門家のサポートを活用する
- 柔軟なプラン設定のあるスタジオを選ぶ
それぞれについて解説します。
プロジェクトの目的に応じて活用する
モーションキャプチャーは、プロジェクトの目的に応じて活用しましょう。例えばアクションゲームを制作する場合は、アクションに関する動作を中心に撮影するのがおすすめです。リアリティのあるアクションシーンを制作すると、より迫力を感じられる世界観を作れます。
反対に女の子を主役にしたアニメーションを制作する場合は、表情の変化を細やかに再現できるような撮影を行いましょう。一つひとつの表情を繊細に再現できれば、女の子の感情が伝わりやすくなり、より自然なキャラクターを生み出せます。「何を目的としたプロジェクトなのか」を明らかにした上で、必要な動きを再現していきましょう。
専門家のサポートを活用する
モーションキャプチャーを活用する場合は、専門家のサポートを受けるのも有効策です。モーションキャプチャーはカメラやマーカー、専用のソフトウェアなどを活用して動きを再現する技術であり、一定の知識や経験が必要です。専門家のサポートがあれば問題点や疑問点が生じたときも解決しやすくなる上、より良いアドバイスをもらえます。すると高精度な映像に仕上がりやすくなり、自社の満足度も向上するでしょう。つまり、専門家のサポートがあれば、効率よくモーションキャプチャーを活用できます。特にモーションキャプチャー初心者の方は、専門家に収録を依頼するのがおすすめです。
柔軟なプラン設定のあるスタジオを選ぶ
モーションキャプチャーを活用する際は、柔軟なプラン設定のあるスタジオを選びましょう。必要に応じたプランを設定できると、効率よく撮影を進められるからです。例えば、スタジオの利用だけではなく、キャストの手配や後処理までをお願いできるプランだと自社の業務負担を軽減できます。フルサポートプランがあれば、初心者の方でもモーションキャプチャーを活用しやすいでしょう。自社の状況に合わせたプランを選択できると、柔軟な撮影を行えます。
モーションキャプチャー制作なら恵比寿にある『D1-Lab』スタジオへ
『D1-Lab』スタジオは、モーションキャプチャーの収録からデータ作成、3DCGコンテンツ制作、映像制作までを一貫してサポートする常設スタジオです。恵比寿駅から徒歩10分という好立地にあり、半日単位での利用が可能。長年のCG制作実績を活かし、プロフェッショナルなサポート体制で最終成果物を見据えた高品質な収録を提供します。
『D1-Lab』スタジオの特長
- 一貫対応のフルサービス
- 柔軟な利用プラン
- 豊富な設備とノウハウ
- 業界標準のハイエンド機材
『D1-Lab』スタジオでの制作事例
『D1-Lab』スタジオでの制作事例には、さまざまなジャンルがあります。具体的な実績は以下の通りです。
- モンソニ!
- シン・エヴァンゲリオン劇場版 EVANGELION:3.0
- シン・ウルトラマン
- METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES
- リオオリンピック閉会式
『D1-Lab』スタジオは、これからモーションキャプチャーを導入する方やプロフェッショナルな制作環境をお探しの企業に最適です。撮影前の準備から、撮影後のデータ活用方法まで、専任スタッフが丁寧にサポートいたします。まずはお気軽にお問い合わせください。
株式会社NoSHAPE
当社には、代表の鬼石を筆頭にBtoBマーケティングに精通したディレクターたちが在籍しております。代表の鬼石はKAIZEN PLATFORM出身。BtoBマーケティングのコンサルタントを10社以上手がけ、成功に導いております。
お客様とユーザーから信頼される存在であり続けるため、結果にこだわり活動します。マーケティングを元に広告・SEO・オウンドメディア・EC運用・Webサイト制作など、幅広く手厚い体制でお客様をフルサポートいたします。